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ハートラウンジ ライトラウンジ 占い広場 リンクの街 掲示板類
タロットと西洋占星術
 (お星様をクリックすると、フレームページの場合、フレームが外れます。)

0 THE FOOL  愚者・水瓶座(天王星)
1 THE MAGICIAN  魔術師・水星 (双子座・乙女座) 
2 THE PRIESTESS  女教皇・月 (蟹座)
3 THE EMPRESS  女帝・金星(牡牛座・天秤座)
4 THE EMPEROR  皇帝・牡羊座(火星)
5 THE HIEROPHANT  法王・牡牛座(金星) 
6 THE LOVERS  恋人・双子座(水星) 
7 THE CHARIOT  戦車・蟹座(月) 
8 THE STRENGTH  力・獅子座(太陽) 
9 THE HERMIT  隠者・乙女座(水星)
10 THE WHEEL OF FORTUNE  運命の輪・木星(射手座)
11 THE JUSTICE  正義・天秤座(金星) 
12 THE HANGED MAN  吊し人・魚座(海王星) 
13 THE DEATH  死神・蠍座(冥王星) 
14 TEMPRERANCE  節制・射手座(木星) 
15 THE DEVIL  悪魔・山羊座(土星) 
16 THE TOWER  塔・火星(牡羊座) 
17 THE STAR  星・天王星(水瓶座) 
18 THE MOON  月・海王星(魚座) 
19 THE SUN  太陽・太陽(獅子座) 
20 THE JUDGMENT  審判・冥王星(蠍座) 
21 THE WORLD  世界・土星(山羊座) 

ハートランドでの、タロットカードと西洋占星術の対応のお話です。

タロットと西洋占星術は相性がよく、多くの対応が語られています。
ほとんど満場一致の定説のような物もあれば、
人によりけりで今ひとつハッキリしない組み合わせ、
また人によってはかなり独創的な組み合わせを話されている方もいます。
そしてそれによっても、タロット、星座、解釈などが少しずつ変わってきます。

ここでもNEKOMATAさんのタロットカードを見ながら、
ハートランドではの、タロットと西洋占星術のお話をご紹介します。

0 愚者・水瓶座(天王星) THE FOOL

無意識 自由 無知 直感 大胆 出発 非常識 無責任 変化と超越、改革・革命、独創性、飛躍や進歩 自由の一方流浪や孤立 新しい道を切り開く 突然の出来事 異端性 
タロットカードの最初のカード。Noは0が割り振られています。愚者は始まりにして、純粋無垢な無意識の象徴です。
タロットによっては番号が割り振られていなかったり、順番も一番最後になったり、審判と世界の間になったりなどで、またこの愚者が残り21枚の大アルカナの世界を順に旅してゆく…と言うような解釈もあるようです。

愚者は何者にもとらわれない原初の無意識、自由の象徴で、それを持ってして“愚者”おろかなもの、と呼ばれます。
自由奔放に、世俗の人間関係にも物質欲にもとらわれない、自然で原初の無意識の存在。まだ何も持っていないからこそ、最も自由な存在。何も考えていない存在。愚者はそんな存在です。

そんな愚者を、ハートランドでは水瓶座に置き換えて考えます。ちょっと意外でしょうか?
確かに水瓶座をタロットに置き換えるなら「星」がより定番中の定番です。
星座=ハウスで言うと、イキナリ11ハウスから始まる事になるのも、悩ましいですね(笑)
うちがこっちをより使いやすく使っていると言うだけで、もちろん別に星=水瓶座でも間違いではないと思います。


実はさまざまなサイクルも、循環を考えたらどこを起点に取るかは、ある程度解釈次第の部分もあるんです。そのうちご紹介したいんですが、この辺は東洋の十二運などと比較しても面白いです。
星座と惑星も、ある程度補強し合えると考えますから、星・愚者〜水瓶座・天王星でそもそも共通項の似た者同士部分はあります。

水瓶座は山羊の現実、社会、仲間から脱却して、個性的でオリジナリティーな私がスタートする星座です。理想、独創、革新的な自由さ。
一方、愚者の足元で犬がほえたり、危険を知らせにまとわりついてきても、意に介せず進んでゆく姿は、ある種マイペースを貫く事に頑固…と言うような見方さえ出来ます。態度はさっぱりているように見えるけど、無意識ゆえのマイペースです。

一方で違いを言うなら、愚者はある種、純粋に1人なんですが、水瓶座はフレンドリーを大切にします。この辺は十二星座がより社会的な視野も入れたサイクルになっているのに対して、タロットはより個人の一周サイクルになっていると考えたらピンと来やすいです。

繰り返しますが、天王星でも重なる意味はありますし、星=水瓶座が「間違い」ではありません。

ただ単体で見ると星のアルカナが水瓶を持っているために、あまりにも直訳で十二星座の水瓶座…ととられすぎていたようにも思うんですが(そもそも星に水瓶座の象意をかぶらせるために、水瓶の絵柄になったのらしいのですが)、
全体を通して考えると、こちらはこちらでしっくり来るんです。


1 魔術師・水星 (双子座・乙女座 ) THE MAGICIAN

物事の具体的な始まり 創造 意識 スタート 指導力 通信・連絡 独自性 才能 器用 見る、聞く、話す、読む、などの五官 具体的な知性 商業 勤勉 旅行 精神的活動力 分析 雄弁 機転や順応力 ネットワーク 
愚者が0にして、無意識であるなら、意識の始まりはこの魔術師になります。
タロットカードの、具体的なスタートの最初のカードがこの魔術師です。
地水火風の四元素、全てを操る魔術師によって、あらゆる物がここから始まり、生み出されてゆきます。
青年が描かれている事がほとんどのようです。
直接はこの青年はギリシャ神話のヘルメスといわれていますが、魔術師は男性と女性、物質界と精神界、地水火風の全ての統合と始まり、想像を意味します。
ヘルメスは神の使者にして伝令者、伝える者、メッセンジャーです。
そんな魔術師もまた創造者であり、スタートであり、伝達する者でもあります。
魔術師に対応する占星術のシンボルは、やはり知性と伝達の星、水星です。一般的にも魔術師は水星と訳されます。
月を除けば惑星の中で最も早く動く水星は、知性、知識、コミュニケーション、精神と輸送、伝令・伝達と知的方向や通信、連絡を表します。
見る、聞く、話す、読む、などの五官や、特に具体的な知性。
商業、勤勉、旅行、精神的活動力、分析、雄弁、機転や順応力、ネットワークなどを意味します。
実占では水星で、知性、知識の傾向やその使い方、社会的な活動をするための能力やつながり、職業、情報収集などを表すとして見ます。

物事の具体的な始まり 創造 意識 スタート 指導力 通信・連絡 独自性 才能 器用
魔術師=水星は具体的な新しい事の始まりであり、男女、土水火風、など全ての要素を併せ持つ、知性と通信、連絡の象徴です。

魔術師=水星と言うのは非常に多面的で、取りようによってはとっても不思議な存在なんです。

2 女教皇・月 (蟹座) THE PRIESTESS

知性 理解 聡明 良識 清純 慎み 見えてくる未来 顕現のキャッチ 理論 女性性 受動性、女性、感情や情感 気質 感性 感受性 情緒 内面 変化・変動や気まぐれ フィーリング 反応 移ろいやすい心と吸収性 潜在意識 無意識 無自覚で本能的な快・不快の感覚 理想の姿
伝統的なタロットでは、まだ若い聡明な女性の教皇が白と黒の二本の柱を背にして椅子に腰掛け、静かに知性と理性を象徴しています。
女教皇は魔術師で生まれた物を、正しい知恵であやつって行く事を示します。
何かが創造されれば、それは必ず陰と陽、光と闇の一対で生まれます。(いわゆる“善”だけが生まれる、“光”だけが生まれると言う事はありません。生まれると言う事は、生まれた物とそれ以外の物を“分ける”“区別する事が出来るような状態になる”と言う事です。)
女教皇はそんな二元性と、そこから生まれる対立、緊張、流動性をあらわしています。
一方ではそれに影響されかねない女性的な精神性や不安、不安定感と、またもう一方ではそれを上手に操り乗り越える人の知恵や良識、感受性、聡明さを示します。
女教皇はギリシャ神話のアルテミスやペルセポネ、エジプト神話の月の女神イシス、グノーシス派の知恵の女神ソフィア、さらには純粋に古代の月の女神などといわれていますが、いずれも月と知恵、女性に象徴されます。
女教皇に対応する物は惑星の月、そして星座なら月を守護性に持つ蟹座になります。
西洋占星術の、惑星の月は女教皇同様、受動性、女性、陰性の象徴で、感情や情感、気質、感性、感受性、情緒、内面、母性などを表します。
太陽の意識に対する潜在意識や、無意識。無自覚で本能的な快・不快の感覚や、理想にしたい姿、いつも空にある、毎日慣れ親しんだような家庭的、日常的な本人の興味の方向を表します。男女の恋愛は金星・火星を中心に見ますが、結婚となると月と太陽を見るのはそのためです。
月は男性のホロスコープ上では、妻としての好みの女性の性格を表すといいます。
月は最も早い速度で移動して行きますし、その姿も新月、三日月、満月と次々に変わります。
男性の行動原理が比較的論理に基づいて、ゆっくりした左脳的であるのに対して、
女性の行動原理はより感情や霊感のような物に基づく、変化しやすい右脳的である事を象徴しています。
ライダー版の女教皇のカードでは、足元に三日月が描かれていて、頭には満月のような冠(かぶり物)をしています。変化・変動や気まぐれ、フィーリング、反応、移ろいやすい心と吸収性の象徴である月が女教皇とセットでシンボル化されています。

3 女帝・金星(牡牛座・天秤座) THE EMPRESS

女性原理 女性原理に象徴される幸せ 豊かさ 収穫 豊穣 安定 愛情 美 快楽 女性的な魅力 恋愛 美術 芸術 音楽 絵画 性愛 快楽 結合 結婚 妊娠 出産 所有欲 平和と調和 母性 成熟した女性 繁栄 自然 セクシー
女教皇よりも母性的な女性が屋外で、女教皇よりもくつろいで豪華な衣装で、椅子に腰掛けています。優しさ、余裕、楽しみ、それにある種女性としての、力強さやたくましさのような物も感じます
愚者、魔術師、女教皇と続き、2の女教皇で現われた二元性は、3の女帝によって統合され、安定して実りの時を生み出します。子供、家庭、妊娠、などの意味まで含めた母性、女性的や女性としての、幸せ、収穫、豊穣、安定などを表します。
まさに女性原理の象徴・象意そのもので、そこから連想される良き形、幸せをイメージさせます。
目的、未来以上に、今ある物をより大切にし、現実の中から楽しみや満足を見つけてゆきます。またその中から新しい物を創造します。占いの場合、性器自体がある種の象徴・シンボルイメージとしても論じられますが、女帝の場合は女性性器そのものとか、官能とか、実は相当セクシャルな意味もあります。

そんな女帝に対応する対象は、西洋占星術では金星になります。
ライダー版では女帝の腰かけている椅子の下の方に金星のマークが入っていますが、金星マークはそのまま女性のマーク、象徴でもありますし、この女帝自身がギリシャ神話なら愛と美の女神・アフロディーテ(ビーナス)に当たるとも言われています。
占星術で金星と火星を対で考えるように、女帝と皇帝もセットで考えると、比較的差異によってイメージがしやすいかと思います。
例えば女帝・金星なら本能的な快楽や欲求、楽しむ事による実りや豊穣ですが、皇帝なら仕事や義務に積極的に立ち向かい、自ら目的意識を持って行動したり、築いてゆく事による満足や豊かさになります。
皇帝が高尚な理想なら、女帝は現実的な満足。皇帝が精神なら女帝は情感。皇帝が切り開いて外に出てゆくなら、女帝は今ある物を見つめなおして生み出します。
皇帝は理想や精神から、形ある物を建設し築いてゆきますが、女帝は今ある状態、物質、五感に触れられる物から心地よさを通して、気持ちや心を豊かにしてゆきます。また、女帝は皇帝よりも自然物に囲まれています。ちょっとした時などは、皇帝の人工に対して、女帝の自然と読む事も出来ると思います。
金星の象意は愛情、美、快楽、女性的な魅力、恋愛、美術、芸術、母性、音楽・絵画・性愛など個人や女性としての趣味、快楽、結合。
女帝そのものみたいな、結婚や所有欲、社交性、レジャー、憧れや愛や美、快楽を手に入れるための金運などの意味もあります。平和と調和。火星と対になる女性原理の象徴の星です。
ほか女性的豊かさ 愛 愛情 収穫 母性 成熟した女性 豊穣など、やはりほぼ女帝と重なる意味を司ります。
また、その金星の守護を受ける、牡牛座、天秤座が副次的に女帝の象徴となります。
女帝・金星の女性原理のうち、より落ち着いて内向的、保守的、物質的で、女性的な面を象徴しているのが牡牛座で、活動的で外交的、男性的(アクティブで積極的)な女性の側面を引き継いでいるのが天秤座です。

西洋占星術では個人の半球である、前半が終わった後に来る最初の星座が天秤座です。つまりまだ未熟な女性〜乙女である乙女座が終わった後に訪れるのが、天秤座の金星〜女帝、成熟した女性と言う事になります。(乙女座自体が複体星座で、少女から女性の意味があるんですが、同時に不妊サインであるために、より少女色が強く解釈されるのでしょう。)
例えば女教皇は、性に対してどこかストイックです。他にも、お金や物、スキンシップなど現実的な楽しみに興じるよりは、まず理性と精神で成すべき事を見つめて、コントロールする、より精神的な満足感に比重が行くようなイメージがありますが、女帝の場合は時には良いもも悪いも含めて、現実的な楽しみや欲望、快楽を積極的に認めて取り入れていこう。むしろそうする事でこそ、現実的にも満ちたり、生み出し、豊かになれる。また別の意味で精神的にも満足できる…と言う視点が出てきます。

4 皇帝・牡羊座(火星) THE EMPEROR

男性原理 男性原理に象徴される幸せ 支配、安定、活力 責任感、実行力 物質、現実 権力 統合 主張 自己主張 積極性 独断的 直進的 断定的 進取 精力的 情熱的 活動的 エネルギッシュ 勇気 開拓精神 自己中心主義 新しい純粋で単純なパワー スタートダッシュ 挑戦 信念 始まり 指導力 戦い フロンティア精神 分離と破壊 破壊と建設 ビジョン 父性 性のエネルギー 仕事
今度は男性の皇帝が玉座に座っています。
権力や物質を手中にし、どこか満ち足りながらも、まだその先までをも見据え、さらにそれゆえの責任感と、ある種の孤独も髣髴とさせるカードです。
ウエイト版では、自然に満ち溢れた中でやわらかい椅子にもたれて、リラックスする女帝とは対照的に、皇帝は鎧を身につけて正面を見据え、背景には夕日と険しくとがった岩山が描かれています。
4の皇帝は、今度は男性原理と、そこから来る支配、安定、活力や責任感、実行力と、一方ではその孤独のような面も表します。3の女帝の女性的な統合、安定に対して4の皇帝はそこに物質、現実、それ他を操る権力を加えた「四角」と言う安定、統合、不動を表します。
女帝で一度落ち着いたら、今度はまた、そこで止まり続けるのではなく、今に甘んじないで未来と外の世界に向かって、積極的に行動してゆきます。

一方の皇帝に対応する十二星座最初の牡羊座は、まず元気に走り出す物事のスタートの象徴です。
牡羊座の前にはやはり女性星座である、原形質の魚座があり、その漠然とした物、無意識、潜在意識の中から意識が顕在化し、まずは、よしこれを始めよう!とアイディアがわいたり、純粋な想像力が起きたりします。ちなみにウエイト版では皇帝の椅子(玉座)に牡羊が描かれています。
牡羊座は守護星には、これまた男性原理の象徴である火星を持ち、男性星座で火の星座、運動・活動の星座です。
主張、自己主張、積極性、独断的、直進的、断定的、進取、精力的、情熱的、活動的、エネルギッシュ、勇気、開拓精神、自己中心主義、新しい純粋で単純なパワーや、スタートダッシュ、挑戦、信念。始まりを象徴すると共に、そこから来る積極性、自己主張や指導力などを意味します。戦いの意味もあります。
身軽で素朴なフロンティア精神です
牡羊座は、アレコレと考えている内に時間が過ぎるくらいならまず動き、ちょっとくらいぶつかっても気にせず、未知の世界へ乗り出し、切り開いて行く精神を表します。
初速が最高速なので、そのまま速度やパワーを持続するのはどちらかと言うと苦手で、持久力のような物はそれほどでもありません。
全力で走り出してまずは行ける所までいったら、そこで一休みします。
あれをやりたい、これをやりたいと言う好奇心、行動力、自主性に満ちていて、束縛や制限、停滞や他人から頭を抑えられるのを嫌い、横並びに足並みをそろえさせられたりするのを苦手にします。

良い悪いは相対的なものであって、座標系を決めなくてはわかりません。
保守や継続が必ず善で、破壊や革新が絶対的に悪と言うわけではありません。目に見えない物と目に見える物、ココロと物質でどちらが大事、優劣か?などと言う基準は、占星術にはありません。
占いはあくまでも、ココロか物質か、保守か革新か、などの状態、可能性を見つめて判断する技術です。

皇帝〜牡羊座〜火星、そして一室。混沌と漠然の中からある意味、分離と破壊のエネルギーによって生まれた、自分自身の存在。男性的支配 実行 ビジョン 父性 計画 行動力 強力な破壊と建設、性のエネルギー。それらを良く使うのか、悪く使うのか。そこから先は使い方と、使う人の判断、考え方、やり方次第です。
人間、迷って迷って考えすぎると、前に進めなくなってしまいます。結局考えすぎて動けなくなっちゃうんじゃ意味無い。またいろいろ持っていても、それが重荷になって執着になっていたら進めない。そんな時には皇帝〜牡羊座〜火星の積極的で身軽な行動主義、前進思考で、まずは動いてみるのもいいかも知れません。

5 法王・牡牛座(金星) THE HIEROPHANT

慈悲 全体への援助 親切 保守 伝統 維持 所有・所得 保守性 頑固 消極性 安全性 審美性 忍耐 粘り 調和 和合 金運 財産 安定志向 五感 慎重 緩慢性 執着性 現実的な富と経済 豊かさと繁栄 平和主義 冒険回避 受動的 温和 年長者
自愛に満ちた表情の法皇が、自分にかしずく二人の人物に、軽く大きく片手を上げて祝福を送っています。
もう片手は杖を持ち、場所は室内で、装飾の施された二本の灰色の柱を背にし、足元には鍵が十字架方に交差して置かれています。
物質界を収めた者は、今度は他の人々へ精神的な安らぎを与える存在へと昇華してゆきます。
皇帝の4からさらに1つ進んだ4+1=5の法皇は現実、物質界を収めた皇帝に精神性や援助の慈愛が加わったものです。
これは人間を表す五芒星(ペンタグラム)であり一方では現実的、保守的でありながら、皇帝のような頭角性の男性原理ではなく、むしろ女性的な包容力、年長者や父性の愛になって来ます。

法王に対応するのは十二星座の牡牛座、そして牡牛座を守護する金星のうち、より女性的で受動的な側面を象徴しています。
おうし座は女性星座で固定、地の内向・感覚星座です。
意識に目覚めてダッシュダッシュで進んで行った牡羊座は、行った先で楽しい場所を見つけます。走りつかれた牡羊座は、今度はそこで一休みして風景を見て、食事をとり、音を聞き、寝っ転がって場所を確保して、気持ちいい草原の感触を楽しみます。

所有・所得、保守性、頑固、消極性、安全性、審美性、忍耐、粘り、調和、和合、金運、財産、安定志向で五感、慎重、緩慢性、執着性。現実的な富と経済、豊かさと繁栄、所有を象徴します。

牡牛座は感覚や物質を媒介とする、楽しさ、気持ちよさ、美しさが大好きで、手に入った物を楽しんだり、所有、維持しようとする星座です。即断・即決や機転・機敏はどちらかと言うと苦手で、一度現状に満足して座り込むと、変化を嫌ってお尻が重くなります。
融通性には乏しいですが、穏やかで控えめで元来平和主義、我慢強くて耐久力もありますが、それだけ我慢もしてしまいます。損得勘定はしっかり計算しますが、気持ちを打算で割り切るようなクールさは、むしろ普通は嫌います。足が地についている分、限界を超えるような冒険は苦手で、自分がしない分、スタンドプレーなどには振り回されがちになります。
オフェンスに出る事は嫌いますが、有形無形を問わず、自分の財産や路線を脅かされると、そこで始めて、一転してアクションも起こします。感覚から来る楽しみを好んで、受動的で温和、保守的な一方、変化のための決断は苦手です。

タロットでは皇帝の後に法王が来ますが、皇帝に対応する牡羊座の後にも牡牛座が来ます。しばらくは順番通りになるので、わかりやすい感じですね。
皇帝・牡羊座で、一人先頭に立って動いた後で、法王・牡牛座は一度立ち止まって落ち着きます。
ただ法王とだけ言うと、とても立派で高尚、ある種近寄りがたいイメージを持たれるかも知れませんが、タロットの法王…皇帝に対する法王や、牡羊座を比較しての牡牛座と考えたら、もう少し相対的で優しいイメージです。革新に対する伝統、変化に対する保持。
一人で、あるいは先頭に立って、現実的な部分でみんなを引っ張るのではなく、みんなに助言を与えて、精神的な部分で支えになったり、今ある現実の楽しみやゆとり、余裕に目をむけます。年長者や自分から見て年上、先輩などの意味もあります。
牡牛座は金星の守護を受ける、満たされた物質から感覚を通して楽しむ星座ですが、法王もまた満ち足りた物の中で、精神性や快楽を伝えてゆきます。法王と言ってもその伝える物は、決して難しい理念理屈ではなく、自然や感覚、愛や快楽です。
法王は同じ立場の女教皇と対比させられ、悪魔によって補完されます。

6 恋人・双子座(水星)  THE LOVERS

選択の時 取捨選択 直感による選択 出会い 恋愛 統合 変化 行動の決定 共鳴 精神的興味、臨機応変、通信連絡、実用的知性、知識、文化、コミュニケーション、情報や伝達 輸送、通信、連絡、深さよりも幅の広い、具体的で実用的な思考 知識 アンテナ 多芸多才 精神と物質の交流 二面性 二重性 二様性 変通自在 通信力 短い距離 強い好奇心 芸術的な才能 器用さと柔軟性 飽きっぽさ 弁舌
伝統的なタロットでは男女が出会い、頭上では天使がいたり、キューピットが矢を構えてお互いを選ぶべきか?
あるいは中央の一人の男性が、左右二人の女性のどちらを選ぼうか?顔と体をそれぞれ別の女性に向けて思案している…と言う構図を良く見ます。
3+3=6番目のカード恋人は、ここまでずっと一人で、個を昇華させ続けてきた存在が一度自己の確立を果たし"外"の世界へと出てゆき、最初の選択を迫られるカードです。
六芒星(ヘキサグラム)はタロットのスプレッドにもなっているものですが、上向きの三角形と、下向きの三角形が二者の出会いと統合を表します。
異性を求める性愛の欲望と、他者を求める集団欲の始まりであり、一方ではそれを選択するための分かれ道、また分かれ道でどちらかを選択すると言う事は、もう一方の道を諦める必要性がある事を意味します。
恋人のカードは、恋人のタイトルがついているために即、恋愛ととられがちですが、実際の一番大きな意味は選択、そしてそれが起きた出会いです。ただ付随する意味や、必然的に起きる具体性部分が大きく、たくさんあるので、結果的に恋人〜恋愛ととった方が、わかりやすい場合が多いのでしょう。

出会い、恋愛、選択、分岐点、分かれ道、決断…など、最初の大きな選択肢の象徴です。
恋愛とは誰か一人を選ぶ行為であり、それは同時に、別の人やそれ以外の人をあきらめる事になります。
外界との接触が出来、つながり、選んで、これまでとは違う道を、歩き始めてゆきます。それをしよう、出来る、と言う祝福された第一歩の暗示です。
そんな恋人に対応するのは、占星術の双子座、そして補足する形で双子座の守護星、水星です。

穏やかに同じ場所でみんなにお話をしていた法王、また同じようにのんびりと休んでいた牡牛座は、段々状況にも、手に入れた物にも飽きてきました。今度はもう少しだけ近場で、もっと面白い事や、手に入った物を役立てたり、活用する方法は無いかなと、活発に情報を集め始めます。
ずっと一人で楽しんでいたので、今度はお友達も欲しくなります。外に出てゆく最初の出会いが双子座です。

また守護星は水星のうち、双子座は主にその能動的な面を象徴します。
男性星座で風の星座、変通・柔軟の星座です。
精神的興味、臨機応変、通信連絡、実用的知性、知識、コミュニケーション、情報や伝達を象徴します。輸送、通信、連絡、深さよりも幅の広い、具体的で実用的な思考、知識、アンテナ、多芸多才、精神と物質の交流、二面性、二重性、二様性、変通自在、通信力、短い距離、強い好奇心、芸術的な才能、器用さと柔軟性、飽きっぽさ、弁舌。

牡牛座では美しい物は好きでも、それを一人称で楽しむ事が多かったので、自分自身の見栄えやセンスに、還元する点については、それほど優先度は高くありませんでした。良くも悪くも、あまり他者、他人の目は意識しないわけです。法王もまた、自分から他人へと伝える援助者であり、自分自身が他人の目を意識したり、特に他人から何かを受け取ると言う意味合いは薄いです。が、双子座では柔軟に人に接して、形の無いやり取りも楽しむので、センスや実用的な美しさは洗練されてきます。恋人もまた、法王までで確立された世界から外へ踏み出したため、再び同じ立場での他者との出会いを起こします。
最初の他者を受け入れるか拒絶するか?またそのためには、よくよくやり取りを持たねば判断できませんし、もったやり取りの情報を判断する知恵や知識も大事になってきます。

双子座は最初の複体サインで、シンプルな二面性があるので、同時に二つの事を手がけたり、多芸多才で興味がある事は、並行してこなしていけます。
ただそれが外から見ていると、事務的にこなしていたり、口や行動が軽く、利己的で、優先度や考えがその場その場で、無責任に変わっているような、印象にもうつります。
これまでじっと同じ所にいたので、あくまでフットワークは軽く、物事にあまり深入りするのは好きではありませんし、物質的な執着は、牡牛座ほどは強くありません。
他人とのやり取りが好きな割りには、自分も他人に関心部分以外で深くは立ち入りたがりませんし、他人がある程度以上干渉して来たり、こちらに深入りしたり、束縛してくるのを嫌います。
とにかく実用的な情報、道具、知識を、好奇心のおもむくままに上手にキャッチして活用して行きます。
新しい出会いで大事な他者、選択肢を迎えても、まだどこか初々しい恋人〜双子座です。

7 戦車・蟹座(月)  THE CHARIOT

勝利 征服 行動力 努力 克服 感情の克服 感応 感性 家庭や母性、家族 環境の活用性 感情的 母性的な保護 保育精神 感情的な防衛本能 反応と不安定 消極的で保守的 強い感受性 献身的な心 豊かな喜怒哀楽 同化精神
白と黒の二頭の馬に引かれた戦車に若者が乗っています。
恋人で他者を得た存在は、戦車において守るべき物と乗り物を獲得して、さらにもっと広い外の世界へと飛び出して、勝ち抜いていこうとします。
3+4=7である戦車は、皇帝と女帝の統合(もしくは子供)と象徴されます。
また、7は7惑星や完全数を表し、天地創造の安息日のように、実は一度ここで頂点・満足を得ている状態になります。自己を完成させ、自分以外の存在をも得て、さらにその状態で積極的に社会の中を遠くへと進んでいこうとします。
戦車と言うといかにも攻撃的で侵略的な印象があるかもしれませんが、実はこの戦車は、守るべき物もあり、進んでいきたい世界があるからこその、勝利、進攻、征服の必要性です。
本来善良な、良き開拓心、前進欲のような物で、皇帝などとの違いの一つは、実はこの戦車の進攻は女性原理から来ています。戦車が直接戦うのは自分自身の心なんです。自分の恐怖や弱い心、自分の感情に打ち勝ち、克服するような事がむしろ戦車の戦いになります。女教皇のカードには白と黒の柱が後ろの背景にあり、二元性を背負っている事を表しますが、今度の戦車では白と黒の獣(スフィンクス)は手前に来ています。自分自身で二元性を操ってコントロールし、進んで行く事を示します。だから外の世界を侵略に行くと言うよりは、自分のフィールドを拡大して行く…と言う方がイメージに合うと思います。

そんな戦車には蟹座と、惑星の月が対応します。
蟹座は女性原理の女性星座。水の星座で運動・活動の星座です。感情的、感情豊かで、守るべき物のためには戦い、仲間や家庭や家族、それらを守り育てて行く物の象徴です。
一方では揺れ動く不安な気持ちや、刻々と変わる感情と戦いながらも、活動を続ける星座です。
蟹座は海の水と月、女性原理で子宮などを表し、感情やイマジネーションが豊かで、その蟹座にとっての、仲間意識や家庭、家族をとても大切にします。
感受性豊かなロマンチストですが、生活や生きて行く事に関してはちゃんと現実的で、シビアに考えます。
蟹座はどこかで直感的に、相手を敵か味方かの二つに一つで考えます。意識はしていなくても、絶対的な物ではなくても、この点については味方、今は敵、と言うのを見分けたがるし、見分ける能力を持っています。ここで味方と感じたり、信頼が出来た相手には、優しさや同情心、犠牲的精神を持って接しますが、警戒心も強く、共通点の無い人や、価値観の異なる人に対しては距離をおくか、時には積極的に排他的な態度に出ます。
双子座=恋人が形にはならなくても、自分の知的好奇心や社交性と言う、ある種の打算から、距離を測ったり、接近したりをしていたのに対して、蟹座はもっと主観的な好き嫌い、自分の感情や直感を優先します。
戦車=蟹座は本来オフェンスには消極的ですが、その防衛性は守るための戦いに転化する可能性を持っています。一方家庭や日常の、繰り返しのような事はあまり苦になりません。

8 力・獅子座(太陽)  THE STRENGTH

勇気 決意 意志 信念 本能と理性・感情の統合 情熱、意志、自己表現、志す、高潔、陽気、創造、創造性、創造開発、尊厳、ドラマチック、恋愛、子供、娯楽、冒険。積極的、無邪気、王者、威厳、高い精神性とプライド、力と権力による繁栄
乙女がライオンを手なずけています。乙女とライオンは共にどこかを目指そうとしているようにも見えます。タロット8番目の力というカードは、本能であるライオンの力を制御する理性や勇気、信念の力を現したカードです。
他者も獲得し、社会に出た戦車の乗り手は、ここで自己の本能と理性の統合を求められます。獅子は人の無意識、本能であり、時には獰猛で荒れ狂う欲望です。一方の乙女は女性原理の理性、知性と豊かな感情を表します。
乙女と獅子は本当は戦う物ではなく、個人を発現するしし座の次に、それをコントロールするおとめ座が来るように、自己の中のそれらが理性と感情が本能を上手に抑制、統合して自己をコントロールする事を表します。
タロットの種類や解釈者によっては、「乙女がライオンと戦っている」「乙女がライオンを打ち据えている」と言う受け取り方もをする場合もあるようですが、個人的には乙女とライオンは同じ自分の中の二つの部分であり、争い合う物では無いと思います。
大脳生理学で言うなら乙女を大脳新皮質、ライオンを大脳辺縁系と考えるとわかりやすいと思います。自分の中にある、理性的な部分と、本能、情動の部分です。同じ自分の中の二つですから、乙女もライオンもどちらも本当の自分です。争い合えばストレスになるだけです。
腕力的、手腕的な強さではなく、自分自身の恐怖心を乗り越え、本能との統合を果たして生まれる、勇気の力です。その意味合い上、恋愛の時にももちろん良く出るカードですが、お仕事の時にも良く出ます。

そんな力に対応する物は獅子座です。
獅子座は太陽を守護星に持つ男性星座。火の星座で定着・不動の星座です。
すっかりみんなと打ち解けて、安心できるコミュニティを作る事が出来た蟹座は、今度は段々みんなと一緒の考え、服装、趣味、平凡さや毎日が、ちょっとつまらなくなって来ました。
次第にまた初心や童心に戻って、一緒の部分ばかりではなく、新しい事を見つけたり、創造したりしたくなり、またその自分らしさを、みんなに見てもらいたくなってきます。
本能と理性との間で悩み苦しむ獅子座と言うのは、ちょっとイメージに合いません。
力は自分の中の理性と本能を、乙女と獅子とに分けて例えていますが、獅子座は獅子一つですから、力で統合できた素直な自分が発現出来ているようなイメージだと思います。

占星術の獅子座は無邪気な創造力、素直な自己肯定やそれを外へ打ち出してゆくための演出力、表現力です。蟹座の女性の月から生まれた、獅子座の男性の太陽は、改めて自分を主人公に、他人と違う、自分の部分や理想を見てもらいたいと思います。
それによってみんなに影響も与えたければ、それが結果的に支配になることなら、その部分については積極的に引っ張って行きたいなと思う指導者、統率性の星座です。

獅子座は尊大で、プライド高いイメージがあるかもしれませんが、それだけ自分のための努力もすれば、短気なのは怒った自分をそのまま表に表現する事に、抵抗感が希薄なためです。敵であっても許すのも早く、他人に固執しない陽性の明るさを持っています。
仲間に対しては蟹座のような、横のみんなと足並みをそろえるための仲間意識とは違いますが、自分が上から引っ張り上げる、面倒見の良さを持っています。一方では演出と自覚して感情表現したり、表現、創造しているため、華やかで高潔な一面、舞台裏・楽屋ではざっくばらんな庶民性が残っていたりします。
力=獅子座はあくまでも自分自身の内面に、テーマが来るのだと思います。
少々大げさでもドラマチックでもいいんです。反対にハッタリがかるほど見栄を張る必要も無い。
それが本来の自分らしさなら、かえってテレや心配で隠してしまわないで自己発現、自己表現していきましょう。と言うのが力=獅子座だと思います。

9 隠者・乙女座(水星) THE HERMIT

真理 思慮 探究 内省への旅 内的回帰 熟慮 几帳面 繊細 細かい事が苦にならない 分析 調べる 批評 綿密性 追求 鋭敏な感覚 研究 純潔性 平和 消極性 知的論理性 コンプレックス 生産 義務
思慮深そうな老人が、一人孤独にランプの光をじっと見つめています。
ここまでずっと行動し続けてきた私は本能と理性を統合した時に、自己検証の時を迎えました。
前半の旅は終わりに近づきます。
自己を完成させ、外へ外へと進み続けた私は、関心はさらに内面へと向ってゆき、ここで今一度一人になり、自己を見つめ直す時をむかえています。
左を向いてランプを見つめる姿は、ある種未来に背を向けている事を示します。
肉体的な能力や元気さは、杖の助けを借りなければ立っているのも困難なくらい最低限になり、一方で洞察力、探究心、真理を求める気持ちは高潔で哲学的とも思える姿勢から、深く、強まっていきます。
分別と理性を持って自己の深遠へと潜ってゆき、思想や宗教、哲学、霊的世界にまで触れてゆきます。
隠者に対応する物は乙女座です。
隠者=乙女座は割りとポピュラーな対応なんですが、何で乙女が老人なのか?人物のイメージだけで考えるとここで結構ピンと来ない方も多いと思います。

乙女座は静的な面の水星を守護星に持つ、変通、地象サインの女性星座です。
舞台の上で華やかにしていた獅子座は、一方ではそのために、おろそかになってしまっていた、舞台以外の部分が気になって来ます。こっちが「どうぞ」と意識的、積極的に見せていない、舞台以外の部分やおうちの中の煩雑さ、見せている方ではなく、人から見られた時の方も、きちんとしていなくては恥ずかしいと、自分の公私をメイクして行きます。
乙女座は十二星座で前半(第一群)個人のサイクル最後の星座です。
几帳面で繊細、細かい事が苦にならず、分析、調べる、批評と綿密性、実用性の追求、鋭敏な感覚、研究、純潔性、平和、消極性、知的で論理性を表し、コンプレックスに敏感で生産と義務や労働を象徴します。
目立つ事は獅子座で経験したので、今度は控えめで目だっていない部分、見られた時の部分をちゃんと綺麗で、実用的に機能したものにしていきたくなります。
勤勉で親切、愛情深く、同情心もサービス精神も旺盛です。
乙女座はある種完全主義の星座なのですが、完全な完全性と言う物はまずありません。ある部分を完全にするためには、別の部分が不完全になったり、実は他が犠牲になっていたり、しわ寄せが来たり…。
乙女座は自分の個人的な視点、ポリシーから見てキチッとしていたい星座なので、「確かに仕事は完璧だけど、そのためにそれだけ、時間をオーバーしたら…」見たく、別の視点から見ると意外とキチン、じゃなかったりもします。
乙女座と言うのは少女から女性への移り変わりの時です。プライベートでは優しかったのに、仕事となったら結構手厳しかったり、友達のうちは良いところをたくさん見つけてくれたのに、いざ一対一でお付き合いするとなったら、欠点の方をより、見つけては指摘するようになったり…と、一見目立たないですが、実は乙女座も複体星座で二面性を持っています。

隠者、乙女座どちらも個人の完成、完全性を見出そうと見つめていくシンボルです。乙女座は個人のサイクル、第一群最後の星座として、自分を律してキチンとした自己でありたいと思い、隠者もまた、ある程度の事をやってきた者が、立ち止まって自分に焦点を当てている時です。どちらも知恵を持ち、人や外とやり取りを持つよりは、自分の中に向かってゆきます。タロットでは個人、前半最後の象徴として隠者と言う老人の姿で描かれていますが、黄道十二星座では、少女から大人の女性へ切り替わる、まだ外の世界を経験した事が無く、その直前で自己を完成させようとしている人間として、処女=乙女をシンボル化していると考えればいいと思います。

10 運命の輪・木星(射手座)  THE WHEEL OF FORTUNE

新しい局面 新しいサイクル 運命の変化 運命 転機 理解 自由性 膨張 援助 拡張・拡大 発展 肯定 受動 成功 繁栄 慈悲や寛容 リラックス おおらかさ 楽天性
ほとんどのタロットで車輪と動物が描かれています。
時は満ち、前半の旅が終わり、新しい後半の始まりを表すカードです。
運命を面白い物で、良い事ばかりも続きませんし、悪い事ばかりも続かないです。どんなに良い状態でも終わりは来ますし、どんなに悪い状態でも、永久には続きません。
新しい運命、新しい局面。他動的で受動的な、変わって行く大きな流れが運命の輪です。
タロットの運命の輪は特定のテーマ自体と言うよりも、そう言うサイクルの変化の時そのものを暗示するアルカナとして出てきます。
10番目のカード運命の輪では、これまでずっと存在していた人物がいなくなります。
文字通り、運命の大きな車輪と、それに絡む生き物、また四方に存在する四聖獣だけになります。
運命の輪が回れば必ず一方は上がり、もう一方は下がります。
悩み苦しんでいた人にも解放の時は訪れ、栄華を極めていた人にも衰退の時は訪れます。
幸福も不幸も、それらを思い煩う人自体を遠くから微笑んで見守り眺めている、トリックスターのような趣さえあります。
具体的には、チャンスの訪れや、運が開ける、それまで上手く行っていたり逆位置で出れば、反対に悪い方への変化や見込み違い、タイミングを逃す、仕事などでならライフサイクルの変化の兆しを暗示します。

その運命の輪に相当するのは惑星の木星、そして補足的に木星を守護星に持つ射手座です。
一度人物がいなくなり、時とタイミング、超自然を意味する運命の輪のカードで、対応物もまた星座から惑星になります。
木星は膨張と保存、援助と拡張・拡大と発展をつかさどり、肯定、受動、成功、繁栄、慈悲や寛容、リラックス、おおらかさや楽天性、などの意味があります。
陽気、豊かさ、幸運と発展、拡充の星ですが、悪く作用すると浪費や虚栄、華美、自信過剰になります。
水星の具体的知性に対して、木星は抽象的な知性や、哲学、宗教などの深遠な知性を表します。
古い教本だと木星と言うだけで幸運、大発展のように書かれていることもありますが、確かに、運の授与者で善性の星であると思います。この辺も運命の輪です。
ジュピター、ローマ神話の天空神ユピテル、ギリシャ神話の全能の神ゼウス、バビロニアのマルドゥク。なぜかどこの神話でも、木星=天空=雷神=最高神のパターンが多いですが、転換期に良い方向に導いてくれる対象として、全能の神をイメージしたのだと思います。
ただ木星の幸運は、やった事に対しての成果や結果がより出やすい。例えばいつもなら10の努力で7の結果を得ていたら、10の努力で12も13も結果が出始めた…とでも言うようなニュアンスです。
単純にタナボタ式のラッキー…と思っていると、以外とむしろ、ほとんど何事もなく終わります。
運命の輪も、確かにミニマムな見方をすれば何かラッキー、何かチャンスとも取れますが、本来はチャンス(点=0次元)と言うよりは、そう言うラッキーなサイクル(線=1次元)に入ってゆく…と考えた方が自然です。

11 正義・天秤座(金星)  THE JUSTICE

正義 バランス 公正 清算の時 決着の必要性 正当性からの視点 契約 公平、秩序、理性と感情のバランス センス 社交性 比較 計る 冷静で公平 調和をはかる 配偶者 共同者 取引 スマート 八方美人 調和性
普通は片手に剣を、片手に天秤を持った女神が静かに…しかし凛とした表情で座っています。
別名、裁判の女神とも言われるカードです。
正義は後半の旅を始めるに当たって、真の均衡を取り戻すために、是正されなくてはならない、切り捨てられるべき物の洗礼を表します。
11は割り切れない二面性であり、その真ん中に支点が存在してバランスを取っている事を現します。
2番目の女教皇とよく似た構図でありながらも、正義のカードの裁判の女神は、秤を持ち、切り捨てるべき剣を携えて、ずっと現実的で行動的またシビアです。
そしていまや社会へと旅立っている正義は、女教皇とは違う社会、第三者の視点と言う、公平な判断力を持っています。打算や好き嫌い、情ではなく、理性と知で公正をはかり、正しい戦いや主張ならば、逃げずに望むべき時を示します。

正義に対応するのは天秤座です。補足惑星として金星を持つ、活動、風(思考、知識)の男性星座です。
天秤座は乙女座(隠者)で完成した私自身は、傷つかないように一方ではキープして残したまま、その価値観を通して、他人の中に入って行こうとする星座です。
公平、秩序、理性と感情のバランス、センス、社交性、比較、計る、冷静で公平、調和をはかる、配偶者、共同者、取引、スマート、八方美人、調和性などの意味があり、広く浅く、多くの人と楽しく交際していき、観察したり、取り持ったりをします。

天秤座が社交的といわれるのは、外向思考で外に対しては自分の方から積極的に動き、バランス感覚も良く、公平な目で物を見れて、第一印象やお付き合い初期のお付き合いはとてもしやすく、楽だからです。
素の自分はあまりモロ出しにしないで、相手、TPO、自分なりの有利不利にあわせて演出したり、変化させたりして対応出来ます。
ただこの、相手が期待する自分で対応できる、ウエイトが大きいと言う性質が悪く出ると、八方美人に見えたり、結局自分自身の本音は何なのか、相手からも自分からも不鮮明になって来たりします。
美や快楽を象徴して、争い事や、自分自身が矢面に立つ事はあまり好きでは無いのと同時に、一方では乙女座までで完成した価値観で、人や対象をクールに評価したり裁く意味もあります。

正義=天秤座と言うのは、とりようによってはシビアで、冷徹に「裁く」「切り捨てる」と言う意味にもなってきます。正しい事と正しくない事を秤にかけて裁き、不正な物、不要な物は剣で切り捨てていきます。しかしその冷徹さがあればこそ、先に進める時も、上手くやれる事もあるわけです。ただ馴れ合いや打算を続けてはいけない。正義は今ひとたび、情ではなく、理性と思考からの秤を使う時を示します。

また正義=天秤座と言うのは契約を意味しますから、結婚の意味にもなります。もしくはその始まりなどです。
タロットの場合、結婚自体は他にも意味するカードは複数あります。どれが出たら結婚と言うよりも、そのカードの意味においてどのような結婚…と言う方が受け取りやすいかもしれませんが、正義=天秤座はお互いが義務を果たしあい、それによって正義が守られ幸せが生まれる、契約としての結婚です。例えばどちらかがどちらかに一方的に依存していたり、寄りかかっていてなし崩し的に結婚…などと言う時には、まず正義は出て来ません。

12 吊るされた男・魚座(海王星)  THE HANGED MAN

犠牲 辛抱 現実の変化と価値観の統合 弱まる理性 魂の成長の試練 発想の転換 夢想 神秘 信仰 信じる 信心 直感 霊感 共感力 自己犠牲 芸術や幻想 無形な神秘と秘密への認識力 内面世界から信仰のような物 肉体と精神、清浄と汚濁、神聖と肉欲の狭間で待つ姿
男が逆さまに木から吊るされています。
下がってしまった頭は弱くなった理性を、背景の灰色は弱まる意思や不安を表しています。
社会で切り捨てるべき物を切り捨てて、是正し、次に進んでゆくには困難も犠牲も伴います。時には長い苦難の時も巡ってきますし、これまで信じていた信念や価値、大切だったものが変わってしまう事もあるでしょう。魂が成長し、現状が移り行く時に、思い込みや視点だけ変わらなければ苦難の状況につかったままです。
ウエイト版では足を十字に組み、人物の形がなんとなくセフィロトのようにも見えます。ちょうど頭がマルクトになり、一番上に上がった足の先がケテルになります。

タロット12番目のカード、吊るされた男は、そんな苦難や葛藤の時を、高い精神性や、理性で乗り越え、成長していこうとする姿です。
状況は苦しく、水の象徴である吊るされた男は不安な感情をも表しますが、一方では自身はそこから逃げ出そうとはしていません。また苦しそうな表情もしていません。
逃げ出しては成長できず、また同じことの繰り返しで、先に進めないからです。

吊るし人に対応するのは魚座です。そして補足として魚座の守護星の海王星です。吊るし人は多少解釈の分かれるカードらしく、惑星の方に対応させている方、また単に四元素の水と対応させている方などもいらっしゃいます。

魚座は十二星座最後の星座で、全ての要素を漠然と併せ持っていて、敏感にして不鮮明です。守護星は海王星で発見以前は木星。女性星座で水の星座、変通・柔軟の星座です。魚座は肉体と精神、清浄と汚濁、神聖と肉欲の二元性を表し、複体星座の中でも、もっとも完成された二元性を持ちます。

見えない物、形にならない物、割り切れない物を大切にし、繊細で優しく、敏感で情感的、夢幻的で同情的、全てを抱え込むところから来る矛盾性や、それを超える飛躍の意味もあります。
水の中にすむ魚座は最も周りの人や環境の影響を受けやすく、流動的で受動的です。ただ魚座の流動性、二面性は、そう言う性質自体が一貫しないと言う事にもつながります。
例えば繊細でデリケートかと思っていると、傷つきながらも意外と我慢強かったり、逃げてばかりいるかと思うと、一転して噛み付いてきたり、押しに弱くて主体性が無いなと思っていると、それをどこかで計算してやっていたり…。
それが自身の感情に起因して切り替えスイッチが変わるので、外から見ている人にとっては、「流されやすい、主体性の無い人だなあ…」と思って見ている内に気がつくと、こっちの方が振り回されていた、と言うような調子で、魚座のキャラクターをよくわからない、複雑な物にしていきます。

星座の流れで行けば、水瓶座と言うのは男性的で論理性を重んじる星座です。自分のオリジナリティーも出せて、自由で理想も頑固も貫き、一方ではその主体と知恵とを、社会に対しては打ち出していきましたが、そうなると今度、それについていけない人、結局合理性や理屈では割り切れなかった部分に、心と視点が向いていきます。
抽象的な物、理屈や論理で割り切れなかった物、全てを抱え込み生まれ変わる直前の状態、ある種混沌としていて不明瞭な状態。それは静かに待っている時かもしれないし、生みの苦しみのように悩んでいるのかもしれませんが、必ず生まれ変われるその前の試練の時…。これが魚座であり、吊るし人です。
吊るし人と言うと嫌なイメージ、魚座が吊るし人と言うと嫌な感じに聞こえるかも知れませんが、これこそ取り様であって、別に悪い意味ではありません。むしろ魂の浄化の時や、成長を見込める時でもあります。どちらかと言うと、今は大きく動く、変わるべきでは無いなどの「時」を表す意味にもなりますが、これもまた状況によって、しなくても良い堂々巡りをしている時などに、発想の転換を促す示唆として出る事もあります。

13 死神・蠍座(冥王星)  THE DEATH

死と再生 生まれ変わり 終末 停止と逆転 仕切り直し 制約 欲望 希求心 求める 秘密性 陰性 陰性のプライドや品位 用心深さ 徹底的な調査探求 洞察力 激しい情念 耐久力 冷静沈着な野心 執行者 徹底主義 隠された力や情念 情欲 SEX
馬に乗った死神が淡々と進んでいきます。
苦難に耐えていた者は、一度ここでの生まれ変わりを求められます。
13という番号を持つ死神は、死と再生の生まれ変わりの象徴のカードです。苦難と犠牲の時を続けてきた者は、新しい始まりの時を迎えます。が、そのためにはこれまでの自分を一度超越させ、開放する事が求められます。
水の中での吊るされた男の不安と衰退、犠牲の時はもう終わりを迎えようとしています。死神は右を向いています。未来に向かっているわけです。そしてその右手には朝日があります。遠景で遠くても、希望と出口がある事を意味します。
しかし一方ではここで正しく生まれ変わる事が出来なければ、再び全てがこのまま止まり、状況は明けない朝を待つ長い夜が繰り返される事をも示します。

死神に対応する物は生と死の星座、蠍座です。守護星は冥王星で、冥王星発見以前は火星でした。女性星座で水の星座、定着・不動の星座です。
蠍座は感情、人、対象との深い一体化を目指す星座なので、完全な一体化によるその前後の変化、生と死を象徴します。
天秤座でいろんな人を良く見てやり取りをするうち、今度は本当にこの人!と決めたその中の一人と徹底的に深く関わりたくなります。天秤座では本当の自分をキープして、よそいきの自分であわせていたからこそ傷つく事も無かった反面、本当の意味での一体化も、わかりあう事もありませんでした。
その物足りなさが一線を越えて、この人なら!と信頼できる相手を見つけられた時、蠍座は内面的、感情的な一体化を目指します。この生まれ変わりのプロセスを、タロットの場合は魚座を挟んでおこなっていたわけです。
蠍座はこれと決めた対象には徹底的に深く…が性質ですが、逆に言えばこれと決めていない対象については天秤座以上に平静だったり無興味だったりしますから、その辺が人から見ると一見何を考えているのかわからない人とか、裏表のある人と映ったりもします。
愛情深く、プライドや洞察力、耐久力、野心も非常に高く強い物を秘めています。
が、蠍座の場合、それらの性質が陰性で、「秘めている」、と言うのがキーワードになって来ます。探る割りには探られるのは嫌いだったり、いろんな事を考えていても、あまり表に出さなかったりします。それでわからずに傷つけてしまったりすると、表面上では変わらなくてわからなくても、蠍座のロジックで判断して、蠍座の手段で報復して来ます。

純真だからこそ、嫉妬心も強ければ、納得できない事に対しては妥協やなあなあにも、しにくい蠍座ですが、むしろ友達にはフランクに、親友や恋人には深い無償の友情や愛情で尽くします。相手が蠍座から見て変わらなければ、蠍座の方も自分のやり方は変えません。
そしてやはり生と死、セックスと結婚・生産の象徴の星座でもあります。
生み出す物であり、生まれ変わる物、そして視点、対象が外に向かえば生まれ変わらせる物になります。
死神もまた出ると思わずギョッとしたり、嫌なイメージがあるかもしれませんが、そんな事はありません。むしろ「このままでは頭打ちだよ」と言う事を教えてくれたり、意外な突破口から膠着状態を突き崩せる可能性を教えてくれます。蠍座が鷲になって天に飛び立つように、仕切りなおせなくては限界と言う事は、仕切りなおせば進めると言う事にもなります。

14 節制・射手座(木星)  TEMPRERANCE

調和 調整 順応 コントロールとそれによる新生 理解 自由性 二重性能 二元性 迅速性 知性と本能への両極への自由 旅行 遠方 精神的な興味 学術思想へ傾倒 強い探求心 臨機応変 寛容性 活動性 平和性 理想主義 未知の世界(つまり遠い世界)や高い精神性
穏やかな表情を浮かべた天使が片足を水につけ、水差しから水差しへと水を注いでいます。死神ではこれから来る朝日としてはるか右にあった夜明けは、節制では左に来て夜が明けた事を示しています。死神=蠍座での長かった夜は明けて、朝日が差してきます。
正義においては時に厳しく、切り捨てる事によって均衡を保っていましたが、節制においては調和をとる事によって適応し、生まれ変わってゆきます。
両手に持った水差しは男性原理と女性原理、また意識と無意識を表し、愛と生命力を表す水が行きかう事によって、統合され、結実して新しい物が誕生してゆきます。

節制は優しく穏やかな中にも、二つの物の調和を取り、統合する事による調整や時には誕生、また一方では深遠な精神を表すと共に、何でも無い風景や日常の大切さを思い出させてくれる二面性をも象徴します。
客観的にはかり、正義の剣で切り捨てるのではなく、今のままでバランスを取り直したり、気づく事によって生み出します。

そんな節制に対応するのは射手座です。守護星は木星で男性星座。火の星座で変通・柔軟の星座、もっとも身軽な火象サインです。
天秤座で周りの人を見て選び、蠍座で一体化もはたす事が出来ると、今度は今見渡せる視界の範囲より、もっともっとずっと遠くの方が見たく、そして行ってみたくなってきます。弓矢は弓を残して、矢だけがはるか遠くへぴゅーんと飛んでいきます。射手座は本体はここに残して、理想がはるか遠くの別世界へ行く星座です。
陽気で楽天的、束縛や規律を嫌い、おおらかで自由で遊び心があり、奔放に行動したがり、学ぶ事を楽しんだり、遊戯の中で学び、懐の広さ深さと大きさ、抽象性は、慈悲深さや寛容性から、哲学や宗教性にも通じます。
双子座のような、すぐにわかって使える実用的な知識ではなく、もっとずっと深く、深遠な知的好奇心が芽生えてくる星座です。

他人にも自分自身にも比較的寛容で、遊び心もある射手座は、興味がわけば、対象に向かって身軽にぴゅん!と、飛んでいきます。ただ弓矢も牡羊座のように初速が最高速なので、いったん興味を失ったら割りと簡単に関心は醒め、まったく違う次の対象へと目標はうつっていきます。それが時には見切り発車してはやりっぱなしとか、一貫性の無い無責任さにうつります。

射手座は理想と現実、善と悪を、同時に理解出来て、許容もしてしまう星座です。そこでわかっていながら、結局は現実では打算に走るか、偽善や間違っていると判断した権力や体制のような対象には、毅然と反発するかの両極になります。

弓矢は弓と飛ぶ矢で出来、射手座は半人半馬のケンタウロスです。射手座も複体星座で、おおらかなのかと思っていると、意外と神経質だったり、シャレでやっているのかと思うと、その中に本気があったりと、本質的に二重性を持っています。現実を残したまま理想も追い求めます。

節制=射手座はバランスを取り、二つの物のコントロール=調和を取る事にテーマが来ます。水がポイントで印象に残るカードのため、水のイメージがありますが、実は射手座=火のカードです。生命の源の水をコントロールする事によって新しい物を生み出す、バランスを取る事によって生まれる。誕生の意味の火が込められた、水の多い絵柄の絵のカードです。

15 悪魔・山羊座(土星)  THE DEVIL

欲望と呪縛 誘惑 肉欲 暴力 拘束 堕落 悪環境 弱まる理性 偏るバランス 現実と欲望の狭間 社会性 誠意・誠実と忍耐の欠如 世間や社会 職業 仕事や家庭外 責任感や独立心の欠如 浅い思慮、沈着性 執着心 打算と実利 責任感と目的達成思考の欠如
大きな悪魔が中央に座り、その前に男女が鎖につながれています。男女は全裸で獣のようになり、鎖につながれた状態にある種安心感さえ浮かべているようにも見えます。闇の夜の背景は真っ暗で、出口も入り口もありません
調和を持って新しい道を見つけても、それが永久には続かない事を示します。調和が停滞する事によるよどみ、そして悪魔は一方ではそこから生まれる快楽、楽、安穏、思考停止を意味します。
15番目のカードの悪魔は恋人のカードと比較され、法皇に補完されます。
恋人の幸せな性愛に対して、悪魔は闇の中での肉欲を、また法皇の道徳と秩序に対しては堕落と混沌を意味します。物質、肉欲の停滞やよどみ。しかしそれら堕落した安穏さ、何も考えないでも良い時の止まった状態は、人間のダークな側面にとってはとても楽で魅力的でもあります。悪魔と言えばいかにも「悪い」「嫌な」イメージ、カードと思うでしょう。でも本当に嫌なだけなら、みんなそこから去って行ってすぐに終わりです。
悪魔の本質はそこから逃げられないのではなく、誘惑によって自ら逃げたくなくなって行く世界を表しています。
悪魔は正位置で出た場合が、そう言う怠惰で淫靡な状態がまだ続く…止められない、時には何らかの理由で止めるべきではない。逆位置で出た場合が、良くも悪くもその状態が終わろうとしている、終焉を迎えるべき時…になります。

悪魔に対応するシンボルは山羊座です。守護星は土星で女性星座。地の星座で運動・活動の星座です。
射手座で遠くの世界も見て、哲学や理想も吸収出来たので、今度はそれを実際に活かして、自分の所属している世界や社会を、実用的で良い物にしようとしていきます。山羊座は射手座で見てきた遊びから夢、理想論までを、今度は実際に仕事や現実の社会に、還元して行く星座です。

現実性、社会性、堅実、確実性、誠意・誠実と忍耐、追求心、父性、世間や社会、職業、仕事や家庭外、責任感、独立心、思慮性、沈着性、執着心、使役、使う、安定や安全を象徴します。
実利主義、責任感と目的達成思考、不言実行、現実性や任務性を大切にして、持続力を持って粘り強くがんばり遂行します。慎重で真面目、持久力も耐久力もある星座です。
山羊座は独立独歩でも、リーダーになってでも、よし!ときちんと目安が立てば、自分からスタートを切る星座です。目的思考で現実性に基盤を置くので、射手座のような見切り発車は心配で、一度歩き出したら簡単には諦めませんし、完遂力もあります。
ただ自分なりの計算で、納得が出来ないと踏み切らないので、スタートまでには時間がかかりますし、スタートを切った後、充分めどを立て、実現性はあっても、なぜか心情的には心配になったり、悲観的になったりもします。
また、どちらかと言うと自分でやった方が安心できて、人任せにしたがらない星座です。この性質が良く出れば自主性と責任感がある星座ですが、考えている間はあまり外から見てわからない割りに、自分からもオープンに意思表示したがらないので、そっけなく思えたり、さらに悪く出ると、許容量以上に一人で背負い込んだり、それが人を信用していない印象や、ドライな割り切りの印象につながります。

悪魔と言えば、やはり手放しには良いカードではありませんから、それと対応させられては、特に山羊座の方には印象が悪いかもしれません。ただ、どんな物でも受け取り方次第で、いろいろな意味がある…と言う原点に返れば、悪魔と山羊座には非常に共通項もあり、一方で裏返しのような意味にもなっています。
山羊座はシンボルとしては上記のように、まじめに社会の構築を目指し、一歩一歩がんばっていく星座です。真面目であるが故に、公から見えない部分では、ストレスも溜まるし、欲望も溜まります。矛盾しているようですが、ダークな本音の部分もあるからこそ、奇麗事ではない本当の物も作れます。
悪魔=山羊座では、イメージとしては、そんな状態の真面目な部分を山羊座が、隠されたネガティブな欲望を悪魔が表します。悪魔は個人と社会の裏の面、理性がきかなくなっている方の面を象徴しています。

悪魔=山羊座の純粋な意味は、「完全では無い物を(主に悪魔は打算的な意味の気持ちから、山羊座は実現不可能な奇麗事を切り捨てる、現実的な意味から)保守しようとする状態」だと思います。

16 塔・火星(牡羊座)  THE TOWER

破壊 崩壊 破局 突発 災害 リバウンド 逆境 基盤の崩壊 価値観の崩壊 改革 活力・活動 男性的な精力 破壊の意志 行動力や勇気 積極性 情熱 父性 事故や戦闘 怪我 人為的な災害 予期しない波乱 革命
高い塔に落雷が落ち、崩れて火を噴いています。
その中にいた華やかな衣装の人々が落ちて行きます。
タロット16番目のカード、塔は物事や価値観の崩壊を意味します。
高くそびえた四角い塔は人間の物質主義の象徴ですが、その内側に閉じ込められてしまった人は、自分達の価値観が全てで、外の世界が見えなくなってしまいます。

悪魔で自らは抜け出せずにいた生温い世界も永久には続かず、外からの稲妻によって打ち砕かれて投げ出されます。破壊、崩壊や突然のアクシデント、トラブル、災難と、それによる価値観の一転やこれまでの状況の一変を表します。

死神では遠くに朝日がありましたが、自分自身の欲望と快楽にとらわれた悪魔では、後ろは真っ暗でどこにも出口がありませんでした。加えて鎖に囚われていても、そこから解き放たれたいと思う意思自体がありませんでした。塔はやはり、悪魔や死神と並んで悪いイメージのあるカードでしょうが、破壊による新しい価値観の獲得をも意味します。安穏とした世界は崩れて行きますが、そこで初めて塔の外の開けた本当の世界を目にする事が出来ます。

塔に対応する物は火星です。そして補足的に火星が守護する牡羊座になります。
火星はまさに男性的な破壊と創造のエネルギーで、活動と熱意、行動と創世で、男性そのものの象徴でもあります。金星と対になる男性原理の象徴の星で、男性のホロスコープなら男性としての理想の自分像、女性なら求める対象としての理想像のほか、自分の中の男性的な部分などになります。時には攻撃心や争うなどの意味にもなりますが、本来はやはり活力です。

視点を外に取るか中にとるかで、また火星をこちら側とみなして能動的に破壊=再建設を行っていくのか、あるいは受動的に破壊やトラブルを受ける側になってくるのかはケースバイケースでしょうが、通常は塔だと主導権は自分にはなく、塔=火星は行き詰って壁のようだった状況が、破壊されて開けていく様を示します。
死神は自分自身の生まれ変わりですが、より無機物である塔だと、始めから間違って積み上げられてきた、根本的な価値観や認識のズレのような物が露呈する様をも表すからです。
結果的にはショックを伴ったり、痛みを伴う場合もありますが、本当に解放されるため、また本来の視点や新しい視点を開かせるために、一度大改革の仕切り直しの時を象徴します。
どこかに奢りや、油断はなかったか。また、気がつかないうちに無理をして続けて来ていた事からの開放、我慢していたからこそ成り立っていた事の限界、塔はそんな時を気付かせてくれるカードです。

17 星・天王星(水瓶座)  THE STAR

希望 理想 未来の可能性 啓示 好奇心 本能 純粋 可能性の開花 気づき 変化と超越 改革・革命 独創性 飛躍や進歩 科学 現代的 個性 機械的な事 空や航空関係 電子関係 自由 何か突発的な出来事
伝統的なタロットでは全裸の美しい女性が二つの水差しから一方は池に、一方は大地に水を注いでいます。
明るい夜空には大きな一つの八芒星と七つの小さな星が輝いています。後ろには木が見えます。

ここから星、月、太陽と続く、惑星の三カード、タロット17番目のカード、星は理想と希望の象徴で、インスピレーションや明るい前途が開けてきた事を表します。

悪魔では抜け出せずにいた欲望の時は塔で終わり、破壊されて外の世界に投げ出されます。
悪魔の世界は闇、塔では星の無い夜空でしたが、この星では明るい夜空に希望の星が輝いています。
今はまだ夜でもその夜空に、希望と目標の星が輝いている事を示します。
全裸の女性は、悪魔や塔で引きずっていた、人間的なしがらみや物欲から解き放たれて、自由で身軽になった心を表します。

遠くに輝く希望の星のように、何かが変化する、突発的な…でも良い希望は輝きだす事を表すカードです。

星に対応する物は、ハートランドでは天王星です。ただ一般的には星座の水瓶座でしょう。水瓶座と言う自由な個人を表す者は愚者で、新しい希望が瞬き始める、星と言う状態は天王星と合わせた方がしっくり来るのでこちらにしていますが、元々天王星は水瓶座の守護星です。意味合い的には当然共通項になりますし、四つセットで考えてもイメージは膨らむと思います。
天王星は変化と超越、改革・革命、独創性、飛躍や進歩、科学、現代的、個性、機械的な事や空や航空関係、電子関係、自由の一方流浪や孤立、何か突発的な物をつかさどります。
新しい道を切り開いたり、発明、発見、突然の出来事やショッキングな出来事、新天地や新境地、独裁や反社会性、異端性。光線や電波、天文、エキセントリック、占星術や心霊、超科学などの意味もあります。
昔流の解釈を取るほど、ちょと奇異であまり手放しで良いイメージではないハプニングのようなニュアンスがありますが、アーキタイプとしては純粋に新しく起こる希望、ハプニング、と取っていいと思います。

星=天王星の場合は、良い兆しですが、まだ現実感を伴ったり、具体化してはいません。天王星は肉眼で、ギリギリやっと見えるかどうかと言う星です。あくまでも塔から投げ出されたら、今まで見えなかった夜空に輝く天王星と言う「希望が見えてきた。」「理想が見つかった」と言うような段階です。
はるか遠くで瞬く星=天王星は、将来の成功を約束する物ではありませんし、実際に一歩一歩歩いてゆく具体化作業をこなさないと、近づいてゆくうちに思い描いていた理想の姿と、実態が違っているかもしれないと言う可能性も内包しています。
それでも悪魔ではまったく外さえ見えませんでした、塔では空は真っ暗で希望の星はひとつもありませんでした。確実性や具体性、今すぐに…と言うわけには行かなくても、星=天王星は、闇に閉ざされていた辺りが開けて、夜空に希望と理想が現れるカードです。

18 月・海王星(魚座)  THE MOON

不安 秘密 危険 主体性の欠如 変化 隠された物 移り気 浮気 うつろう実体 時と共に変わる状況 漠然とした直感 夢 無意識 霊感 幻想 神秘性や抽象性 曖昧さ 流動 音楽や芸術 イマジネーション 心霊 憧れ 自己犠牲 水や液体 献身、情緒・情感、物事を曖昧になる ぼやけてゆく 主体性の欠如
ひときわ意味深で、タロットの中でも暗示的で不思議なイメージのカードです。人物は描かれておらず、奥行きのある不思議な風景に擬人化された月と動物が配置されています。

まず夜空に大きな月が浮かび、地上にはその月に向かって吠える二頭の動物と果てしなく続く長い道、遠くには二つの塔が見えます。また足元の池からはザリガニが上がってきています。

月は長い旅の最後の試練の、暗い夜の不安を象徴します。
月は女教皇に補完される女教皇、さらには女性原理のもう一つの顔のような物を表しています。理性によって正しく発揮される女性原理である女教皇に対して、うつろい行く女性原理です。
新月、三日月、満月と変わる三つの顔を持つ月は、女性的な物、母性的な物、女性原理のうちの、時と共に変化しやすい不安定さや、心、無意識、本能的な不安や感じ取った危機感を表します。

月は美しいですが、自分では輝けません。太陽に対する受動性の象徴でもあり、時の流れをも表します。
そして変化する裏の一面の存在や、その危機や危険に気がついたために感じる心の動揺を意味します。

月に対応する物は海王星です。また海王星を守護星に持つ魚座が補足的に象徴になります。

母性的、女性的なものの中でも、比較的ネガティブな部分や、不安、危機の象徴と訳されます。
海王星は漠然とした直感、夢、無意識、霊感、幻想、神秘性や抽象性、曖昧さ、流動、音楽や芸術、イマジネーション、心霊、憧れ、自己犠牲、水や液体、アルコールなどの意味があり、総じて女性原理の中でも流動的な部分、潜在意識、夢幻的な部分を表しています。物事を曖昧にぼやかしていきます。

何か見えない部分で不安や危機、危険が胎動している。よく取れば、理屈や論理ではない部分でそれをキャッチした警鐘でしょうし、悪く出れば疑心暗鬼から来る不安や考えすぎ…となります。

月=海王星の場合、まず主導権は自分にはありません。こちらから直接働きかけられない、動けないような部分…だからこそ待つ者、直接知れない部分での不安になります。
吠える二匹の獣は本能的な不安感や恐怖を感じ取っているわけでしょうし、水から上がり行くザリガニは、無意識から姿を現し始める、女性原理の象徴(蟹座=戦車の蟹)とも訳せます。
なのにその対象、姿が夜空に浮かぶ月が相手では、見守るだけで直接どうする事も出来ません。
漠然と感じ取ったこの不安は本当だろうか?それとも妄想だろうか?

月もまた正位置で出ても、必ずしも悪い意味だけではないんです。
もしかしたら、本当に何かの不安、何かの流れをキャッチしているかもしれないわけです。
そんな不安と流動性、受動性の夢幻の象徴が月=海王星です。

19 太陽・太陽(獅子座)  THE SUN

幸福 陽性 光 活力 公 満足 生命力 活力 能動性 積極性 男性 陽性の象徴で 自我 本人 父性 権威や支配 自分自身や肉体 体力や健康 自己発現
伝統的なタロットでは大きな太陽が空に輝き、地上には白い馬に乗った手足を伸ばした裸の子供や、二人の子供が描かれています。右側には赤い布がなびき、後ろにはひまわりが咲いています。
タロット19番目のカード太陽で、ついに暗かった夜は明けました。あたりは活力と生命力に満ち、幸福な一時を迎えます。
月の夜、女性性を受けて生まれた太陽は、明るい陽性の男性性の象徴であり、また19の太陽は還元すると10になり、ここで再び統合して完成された物をも意味します。
太陽は豊かで幸福な実りの時、公明正大で明るい一時、さらには活力や自己発現の象徴です。

太陽に対応するのは惑星の太陽、そして補足的に太陽に守護される獅子座です。

太陽はホロスコープ中での本来の基本的性格を現します。生命力、活力、能動性や積極性、男性、陽性の象徴で、自我、本人、父性、権威や支配、自分自身や肉体、想像力や自己発現、体力や健康、精神などです。
太陽星座はその人自身や本性を表すと同時に、その人の人生の目的の象徴と判断します。
ただし太陽は陽の能動性ですから、意識しないでも持ってはいるはずの性質や個性、人間性であるにもかかわらず、意識して使わないと、以外と“らしく”なりません。その意味では太陽は主体的な統合力と意思でもあります。
ひとつ前のカード、月=海王星と非常に対照的なのがこの太陽=太陽です。
夜が明けて全てが明らかになり、日差しは降り注ぎ、辺りは活力とエネルギーに満ちています。
女性原理、陰性、夜から生まれた、男性原理、陽性、昼の象徴です。

今まさに楽しいひと時であり、子供のような無邪気さ、素直さで、今を充実させる時のカードです。
結婚や合格、賞賛を浴びるなどの意味もありますが、太陽の場合はあくまでも今がテーマです。

将来的に結果を出せそうな希望が見えたが、今はまだがんばらなくてはいけない苦難の時、と言うような感じでは無いです。上記の場合はどちらかと言えば星になりますし、時間とともに変わってゆく…と言うのなら月になります。星、月、太陽と、時間的には次第にリアルタイムになってきます。

太陽はあくまでも今楽しい、今活力に満ちている、今結果が出せるで、出た位置にもよりますが、反対に言えば普通は最終的にどうなるかを、保障する意味のカードではありません。

また、昼になって明らかになると言う事は、自分自身が隠しておきたいような事をしていた場合なら、それもまた明るみになってしまう可能性を示唆します。

20 審判・冥王星(蠍座)  THE JUDGMENT

審判 復活 再生 目覚め 認証 勝利 決着 意識改革 除去 排除 一新 破壊と再建 生と死 始めと終わり 大変動 変革 秘められた大きな力 革命
大天使がラッパを吹き、一度死んだ人々が蘇っていきます。
タロット20番目のカード審判は、キリスト教になじみの無い方にはあまりピンと来ないものかもしれませんが、直接的にはヨハネの黙示録の最後の審判を表す物とされています。

審判は死者の世界における復活で、その意味では13番目の死神と舞台は同じように思えますが、死神は死すべき現状と、現在の限界、ある種、生まれ変わりの必要性の方に視点が当たっていますが、審判では時が満ち、すでに死んでいる人が蘇ってくる、機会、時の訪れの方に視点が当たります。
葬られた者達の、再び復活する再生の時です。
以上を暗示や象徴と取れば、例えば人間関係の復活や、葬られていたはずの可能性の復活、諦めていた事の再スタートなどの意味になります。

審判に対応する物は惑星の冥王星、そして補足的に星座の蠍座です。
冥王星は除去、排除、一新、再建など、破壊と再建、生と死、始めと終わりをつかさどり、これまでの状態を一度消滅させて新しい事を始める象徴です。地下の世界と同時に隠れた物を表します。
新領域、大変動、極限、変革、秘められた大きな力、革命、破局、動乱、秘密、消滅や絶滅の暗示の一方で、大発展に転じるような場合もあります。死後や先祖、大きな潜在性です。
蠍座もまた秘密性、陰性、徹底主義、隠された力や情念、情欲、一点集中などの星座で、完全な一体化によるその前後の変化、生と死、セックスと結婚・生産などの星座で、審判=冥王星=蠍座で、まさに生と死、最終的な審判、結論の時の意味になります。
逆位置なら反対に、望ましく無い結論や絶たれた望み、可能性、あるいは決着をつけられない状態の意味になります。悪い知らせや、長くやってきた事や関係が、ついに完成に至らないまま、放棄せざるを得なくなるような場合です。

蘇り…と言う復活のテーマで考えると、死神と共通項があります。
ただ星座に補足される死神=蠍座は個人=自分の力と決断での復活する事になりますが、復活=冥王星では個人の状態以上に、今まさに復活の時が満ちて訪れたと言う、タイミングの方に焦点が当たります。この辺は運命の輪に近いです。

加えて復活と言う意味では、死神だとこれまでやってきた事を一度捨て去る、作新の意味がありますが、審判では必ずしもこれまでのことを否定されるわけではないです。
間違っていなかったはずなのに、中々日の目を見なかった事、実現に至らなかった事がついに報われると言う復活です。

21 世界・土星(山羊座)  THE WORLD

完成 統合 達成 成就 完了 制限 抑制 勤勉 不運 限定 冷静 限界 堅実性 責任 忍耐 試練 制約 孤独 秩序 厳格 延滞 古い出来事 年長者 保守
中央に輪があり、その中で一人の人物が楽しそうに踊っています。
一見女性のようですが、描かれているのは半裸の両性具有者、輪の外には四隅に牡牛(牡牛座)、獅子(獅子座)、飛ぶ鷲(蠍座)、人の顔(水瓶座)の、火、地、風、水の不動の四星座を象徴する四つの生き物が描かれています。ほとんどのタロットでは運命の輪とよく似た構図です。

タロットは21番目のカード世界で、長かった成長と苦難の旅がようやく終わりを告げます。
世界は物事の完成、到達、達成を表します。

太陽で現実の活力を得、復活で精神の救済を果たし、到達した世界のカードでは男性原理、女性原理、四元素他、全ての物が完全に調和し、統合と完成の時を迎えます。

完全性や統合、ハッピーエンドや、最終的な完成を表します。この辺は太陽と似ていますが、多少ニュアンスが変わってきます。太陽はより「今が楽しくて充実」と言う感じですが、世界は最終的な完成の方にテーマが来ます。
最後に最高の形を迎えられる…。もちろん普通は良い意味ですが、例えば今この瞬間が楽しい絶頂と言うわけでは無いかもしれませんし、そのための努力や、時に犠牲のような物が必要と言う意味にもなります。
また当然完成すれば、それ以上の発展はもう無いと言う事にもなります。
逆位置で出た場合は、完成しない、出来ない物事…と取るのが一番一般的だと思います。現状のまま完成を迎えられない、完成しないままに終わるなど…。
そんな世界に対応するのは土星、また補足的に土星を守護星に持つ山羊座です。
世界については多少見解も分かれているようですが、ハートランドではやはり世界=土星=山羊座と取っています。

土星は制限、抑制、勤勉、不運、限定、冷静、限界、堅実性、責任・忍耐、試練や制約、孤独、秩序、厳格、延滞、古い出来事や年長者、保守性などをつかさどります。夜や地下世界なども表し、どちらかと言えば凶星です。
この辺のイメージから、ある種最高のカードである世界と土星の違和感が生まれるのでしょうが…。実は土星自体が必ずしも悪いものでも無いと思っています。これは木星もまた同じです。

ちょうど宇宙のように、木星=膨張、土星=収縮と考えると、木星と土星がセットで世界が完成します。
土星は現実的な世界を、試練の後に完成させてくれる現実的な惑星です。

単純で主観的な良い悪いのイメージで考えるのではなく、本来の「現実的な世界の完成」と考えて当てはめていくと、土星は非常に世界と共通しています。さまざまな経験をしてきて一度世界が広がり、再び収束して結実して来て現実的なゴールを迎える。土星と世界でイメージがあわない方は、たぶん土星の方を悪く取りすぎているのではないかと思います。

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