A、ハートランドなら…
それは占いの流派や占い師さんの解釈、
表現方法など以外で一つ言えるのは、
占い(命占)としての
精度が違うからです。
と、考えます。
命占(命術)と言うのは生年月日(時)をもとに、
命式やホロスコープなどの、占い独特の計算式と、
答え(チャート)を出してゆきます。
この事をいつもは何とな〜く、漠然と認識されているかもしれませんが、
これはどう言う事かと言うと、命占って、時空間の一点を中心にして、
そこから類推できる範囲の情報を、予測していく事だと思うんですよね。
ちょっと言葉は硬いですけど(笑)
1 |
おぎゃっ♪と、生まれた点 |
↓ |
2 |
それを各占術で必要な目盛りの、物差しで計る。 |
↓ |
3 |
計れた結果を元に各占術ごとのチャート作成。
専門用語などをチャートに配置♪ |
↓ |
4 |
各占術のチャートごとの専門用語、単語を解析♪ |
で、この場合、点と言っても、厳密には
「面積の無い点」では無く、
拡大すれば
「範囲のある点(面)」を便宜上点と言うわけです。
上記の1から2に来て計ってる時点で、点ではなくて、
まる(範囲、グループ、面積がある物)になってるわけですから。
例えば西洋占星術なら、ホロスコープが変らない範囲内の時間、
四柱推命なら2時間内の時柱、算命や宿曜なら普通は一日単位、
などと言う
“点=その占術での最小単位”です。
湯川博士の言うところの
「まる」(範囲がある物)ですね♪
この占術ごとの
「点の出し方と出た点(まる)」を元にして、
各占術の見解、流派、占い師さんの言葉…
などと言うフィルターをかけながら、直しながら、
最終的に「鑑定結果」と言う答えが出てくるわけです♪
☆ 2-10 ☆
では本当に、時間までわかっても、
命占だけでは、まだ、
その人の全てはわからない?
でもお話したように、実はどんな命占を持ってしても、
命占だけでは事実上、完全なオンリーワンにはなりません。
(と、私なら思います。)
例えて言うなら、いかなる命占も、
占術ごとの精度
(より正確には細かさ、目盛りの大きさ…かな?)
とでも言うべき物を持っていて、
その範囲で対象を見ているわけだと思います。
目盛りの大きさ〜最小単位による、まるの大きさです。
ただしここで誤解して欲しくないのは、言っているように、
「どれほど精度を上げても、命占だけではオンリーワン(まるは点)にはならない。」
「精度(細かさ)が高ければ、単純にそれに比例して優れていると言うわけでもない。」
この二つです。
(これはあくまで私の結論…私ならこう考えたら一番納得度が高い。ですよ。)
で、ごく現実的、ごく普通に考えても、単体の命占一本に、
そこまでの精度を求める必要は、
私なら正直感じません。
(1億人の人を命と言う原因=内包物のみで、
1億通りに分類しわけると言うのは、
研究と言う意味では、魅力的かもしれませんが…)
まず前者については2-10でお話していますが、
どれほど占術ごとの「点の出し方」の部分の詳細さを上げても、
計るモノサシに関しては、分単位の出し方=区別がせいぜいで、
○年○月○日○時○分まで同じ方を、さらに○秒まで細分化して、
占断している命術と言うのは、私は知りません。
常識的には分が最小単位でしょうが、一方現実には、
同じ時間に二人の人が生まれると言う事は、当然ありえます。
各占術ごとの計る物差しの目盛りに限度がある以上、
そのモノサシの目盛りの、最小単位内の時間に生まれた二人を、
鑑定分けする手段とでも言うのは、
基本的に単独の命占その物には、無いわけです。
同じチャート、ホロスコープになるわけですから。
ここで命術としての精度を上げるために、
「じゃあさらに詳しく、秒単位で…」
とかの方向で考えるくらいなら、
ご両親の命式を加味するとか、お話して状況を伺うとか、
そう言う情報を足して考えた方が、ずっと現実的に思います。
結局オンリーワンにならないと言う事は、
二人以上の方に共通の部分しかわからない…
と言う事にもなるからです。
ただ現実的に考えるのなら、これが鑑定なら、
占い師さんのところに来た…と言うだけでも、
占い師さんにとっては、大きな手掛かりでしょう。
同じ病状で入院している患者さんが10人、20人いても、
ナースコールの来た患者さんが一人だけいれば
「あ、もしかしたら今、こうなってるのでは?」
の手掛かり、想像がつくような感じと思います。
また、便宜上、精度と言う言葉を使いましたが、
「詳細さ」と「正確さ、確実さ」のような物は、
必ずしも比例しません。
生年月日が実は間違っていた…と言う事はさすがに少ないでしょうが、
生まれた時間が、正確に何時何分なの?とかまで来たら、
こちらがずれていた(ずれちゃった)と言う可能性は、ずっと上がるでしょう。
モノサシの目盛りを細かくしようと、すればするほど、
いわゆる誤差の可能性だって上がっちゃいますし、
統計的な意味での、サンプル数は減っていくわけです。
一方、点でない
まる(面、範囲=複数の人を含む物=ある種の類型)
である以上、その
まるの範囲であっていれば、良い事になると私なら思うんです。
ここから先は
5-17、類型のところでもお話したように、
細かければすごいとか、4つや6つなら嘘とか使えない、と言う事ではなく、
分類グループの数にあった形でわかれば、
それで良いのではないかと、私なら思います。
「分類グループ数が少ないのに、何でそこまで言えるの?」
みたく、あまりにも現実離れしていては、イカンでしょうから、
基本的には、ある程度までは、
分類グループの数と、詳細さは比例するとは思いますが…。
ただここで、限りなく比例していくわけでもないと思うのは、前述の通り。
詳細になればそれだけ、モノサシの誤差も生じかねないし、
理論展開は出来ても、統計のサンプル数に当たる、
実地での検証は少なく、難しくなるでしょうし、
使いこなす別の意味での、技量も必要になると思うからです。
すさまじい分類グループ数があっても、
結局出ている結果がサッパリだったら、あまり頼りにはならない事になるでしょうし、、
分類グループ数が少なくても、少ないなりの内容で、うなずける物なら、
それはそれでいいと思うんです。
この
「まるの出し方と、出たまるの大きさ×分類数」
とでも言うべき物が、各命術で異なれば、
占断結果も当然異なります。
適切な例えかどうかはわかりませんが、あなたが先生だったとして、
「あなたの学校の、今年の生徒さん全体の特徴は何ですか?」
と聞かれた時の答えと、
「そのうち○年○組○班のお子さん達には、どんな特徴がありますか?」
と時かれた時の、答えの違いのような物とも、言えるかも知れません。
宿曜なら通常は1日単位で計って、27のグループに分けて判断します。
四柱推命なら2時間単位で計って、グループ数にあたる物は60×60×60×60…
これだけ分類数が違えば、回答も当然異なると思います。
逆に言えば異なってこそ、私なら信頼感は感じられます。
すごい単純な3分割くらいで、ものすごく詳細な結果が出てたり、
莫大な分類数の一方で、数行の内容とかだったら、
やっぱり
「ほえ?」とは思います。
これに、対面や一対一のお話なら、
各占い師さんの技量や、力量のような物が加わるでしょう。
仮に、10の分類数の占いを扱う占い師さんと、
10000の分類数の占いを扱う占い師さんが、
それぞれいたとします。
これは10000の分類数の占いを扱う占い師さんは、
10の分類数の占い師さんよりも、各分類ごとの実際の鑑定経験は
1000分の1しかない事に、なっているかも知れません。
一方10の分類数の占い師さんは、それだけ各分類の方を見慣れていて
瞬時に命以外の情報などから、
命の10分類の、さらに先とでも言うような部分まで、
読み解かれているかも知れません。
その命占の、占術上の分類数は10でも、経験則のような物で
「この方なら、その分類1の中でも、さらにこんなタイプ」とか
「分類1の中のこれがポイントで、こうなっている」
みたいな感じではないかと思います。
もちろん10000分類数の占いを扱う占い師さんがベテランの方だったら、
技量も力量も素晴らしい物があると思います。
この辺は現実的に考えるほど、むしろ事情はさまざまあると思うんですよね。
例えば10000分類数に当たる占いを扱う占い師さんは、普通、
10000の違いを10000の言葉で、説明するわけでもありません。
そしてそれを、それぞれ違う観点から、違う先生が評して言うわけです。
私なら、ケースバイケースで、その時自分にとって、
必要な大きさのまるを使えれば、充分では無いかと思います♪
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