インド占星術 ページ内リンク
●インド占星術の占い方
●西洋占星術との違い

インド占星術(ヒンドゥー占星術)はインド本国のほか、チベット、ネパールなど、インド周辺の地域、ヒンドゥー諸国家などで使われている占星術です。

インド占星術は一言で言っちゃうと、西洋占星術と良く似ています。9惑星に12星座、12の宮を使って占う物で、この惑星も星座も、西洋占星術とほぼ同じです…と言うと、本当に似て聞こえますよね。一方で27宿も使う…と言うと、今度は宿曜とも似ているように聞こえます。

実際源流をどんどこさかのぼれば、同じところからと言う説は有力のようです。その意味では西洋占星術とは、兄弟のような感じだと思います♪宿曜ともそうですね。ほんじゃ全然違うように思えた西洋占星術と宿曜も、インドを挟んで遠〜い兄弟?と考える事も出来る?私は出来ると思います。そう考えると世界に広がる命術の輪ですね♪
各占術ともに仲良くしまっしょーっ\(^▽^)/

で、そうなると時々「どれが最初で元祖なの?」と言うのを、気にされる方がいらっしゃいます。
これは個人的な意見ですが…うーん…それほど気にしなくて良いと思います。
順番的には一応は西洋占星術→インド→宿曜みたいなんですが…歴史的な流れを調べたいとか言う方でも無い限りは、あんまし直接関係無いようです。
と言うのは仮に一応の流れみたいな物があったとしても、実際の今の占術に関しては相当行ったり来たりがあるんです。完全な元祖が一個あって、そこから伝言ゲーム式に
「はいっ」(/・▽・)/〜☆ 「はいっ」(/・▽・)/〜☆ 「はいっ」(/・▽・)/〜☆
って感じでもないんですね。

インド占星術の技法で、後に西洋占星術に取り入れられたらしい物もありますし、今使われている西洋占星術が、現在の形になったのはずっと新しいです。宿曜にしても、ただインド占星術の技法の一部だけが抜き取られて伝わったと言う物でもなく、伝わる時も伝わってからも、ずっと独自の物として確立されています。どの時代でも必ずしも一方通行でもなく、伝わった先で別の見方を加えて逆輸入されたり、他の地方を経由したり、同時発生したり。また、理論だけ伝わっても、実際のその土地の人に当てはめて使い勝手のいい、有機的な占いとして活用されるまでには、また先人達の研磨があった物だと思います。
ちょっと直接インド占星術とは、関係無いお話しになっちゃいましたが、と言うわけで変に「うちの占いの方が凄いぞ!」「へーんだ、こっちの占いの方が、すごいもんねーっ!」とか威張りっこしないで、各占術ともに仲良くしまっしょーっ
\(^▽^)/

何のお話だっけ?あ、インド占星術だ!さてさて、今ではインド占星術の事をご存知の方も多いと思いますが、ちょっと前までは本当に知られていない物でした。最もこれは西洋占星術のサビアンやハーモニクスでも同じですし、西洋占星術にしても太陽星座の星占いとして入るまでは、占いといえば易や八卦だったでしょうから、長い目で見ればそう変わらない物かもしれませんねー。

インド占星術…と言う言葉だけは良く聞く様になって来たと思います。以前よりは確実に。
一方では、いわゆる「すごく当たる!」みたいな伝説的なお話しをたびたび耳にもしたり、その一方で無料や機械、通り一遍の占い方では思ったほどピンと来なかったり、詳細に見てもらえる専門家のような方はあまり聞かなかったり…。確かに占い店でも、「西洋占星術」と看板を出されている方はいても、インド占星術って言う方はあんまり見ないですよね。

こうなるとちょっと、気になるのが人情と言うものです。
西洋占星術と似ている上に、西洋占星術以上に当たると言う声があるのに、何でインド占星術は西洋占星術ほどポピュラーでなかったり、占う方がいなかったりするのでしょう?


あくまで私見ですが、これは私なりには思い当たりそげな事があります。
ひとつは単純に教える方(教えられる方)が少ない。占い師さんでは当然少なく、スクールや先生としても、西洋占星術ほどは、まだ認知されていないのだと思います。

次に、じゃあ使う側の占い師さんは、何で少ないの?実はこれはインド占星術のシステム上のお話しなんですが、インド占星術は占うのに生時が必要なんです。生まれた時間がわからないとわかりません。これは中々厳しい物で、誕生日を知らない人はいなくても、時間をサッと言える方と言うのは、まだまだそう多くはありません。ところがこの時間がきちんと分からないと、インド占星術はそこでお手上げ状態になってしまうんです。

時間が分かればそこからは一気に詳細な鑑定を下す事は出来るのですが、そうなったらそうなったで、今度はまた結構な手間がかかります。例えば外占でインド占星術を使おうと思ったら、こちらもノートパソコンのひとつも持参した上で、お客様も生時まできちんとわかる方の組み合わせとかで成り立たないと、難しいと思うんです。
準備したり、予約を取って一日かけての鑑定とか、そう言う事なら事情も変るでしょうが、まだまだ普通一般の対面鑑定、電話鑑定と言うのは、ぴょっと行ってぴょっと見てもらえる気軽さ、フットワークの軽さが大きいでしょうから、ここの部分はかなりネックになってしまっているような気がします。

だからインド占星術が西洋占星術よりも詳細で当たる…と言われている事の一つの裏返しとしては、西洋占星術の方が不十分な状態にまで対応している…とも言えると思います。
そりゃー西洋占星術だって生時がわかれば、当然わかるに越した事はありません。特に外的、具体的な部分はハウスが大切になってきますし、日にちまでではホロスコープ自体が暫定的な物しか切れないんですね。ただそれでもあえて言えば、不十分なら不十分なりに、見る事は出来るんです。

もひとつ、個人的にはこっちのが大きいと思うのが、インド占星術の考え方のような部分です。
昔からあるポピュラーな占いは、背景にある種の哲学や思想、宗教を持つ場合が多いのですが、インド占星術はやはり背景にヒンドゥー教を持っています。このヒンドゥーの世界観、価値観のような物が、日本人にはピンと来ないような部分があるのでは無いかと思うんです。
まず運命、宿命と言う物が存在し、それを受け入れる事を前提とでもしているような価値観のインド占星術は、ちっとやそっとの技法がどうこうみたいな物より、ここの部分の差の方がすごーく大きく感じます。
実は戦後色々な意味で欧米型になった日本人の感覚や考え方、価値観的には自由主義丸出しな西洋占星術はとてもなじみやすいんですが、インド占星術はこの価値観と言うか、解釈の方で正反対のような顔を持っているんです。ここは確かに、好き嫌いが分かれる部分かもしれません。

考え方と言うとピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、この辺が実際の判断に、具体的に関係してきます。

ただ、純粋に占いの術として基本になっている
「生年月日時を見て、惑星〜星座〜宮〜宿」この辺は西洋占星術(と、宿曜占星術)に“近い物”があり、似ています。

どのくらい似てるかって言うと、西洋占星術、もしくはインド占星術をやっている方に言わせれたら、たぶん「違いますよっ!」って言われちゃったとしても、西洋占星術、インド占星術を、両方あまり知らない方に同時に見せて、「どー思います?」って聞いたら、たぶん「似てますよっ!」って言われちゃうくらい似ています。
インド占星術の占い方


インド占星術もまた、生年月日時で個人の出生図を出して行きます。

西洋占星術ではホロスコープと言いますが、インド占星術ではクンダリーと言います。
「うひょ?なんか面白な呼び方っ♪」と思った方!だってまあインドですから、用語はみんな英語じゃないですって。と言うわけで以下、西洋占星術と同じ材料で、呼び方だけが違う物もたくさんあります。

9の星(グラハ)
インド占星術では太陽(スーリァ)、月(チャンドラ)、水星(ブッダ)、金星(シュクラ)、火星(マンガル)、木星(グル)、土星(シャニ)にラーフ、ケートゥの9つの星を使います。
ラーフとケートゥは西洋占星術ではドラゴンヘッドとドラゴンテイル、もしくはノースノードとサウスノードと呼ばれる物で実在の惑星ではなく、白道と黄道=月の軌道と太陽の軌道の交差するポイントの事です。
またトランスサタニアン=天王星、海王星、冥王星や小惑星は使いません。
星に物語のような例え、インド神話が見えるのもインド占星術の楽しいところですが、一方では現在の西洋占星術ではあまり取らない、星ごとの吉凶がはっきり決まっています。

12の星座(ラシ)
牡羊座(メーシュ)、牡牛座(ヴリシャブ)、双子座(ミトゥン)、蟹座(カルク)、獅子座(シンハ)、乙女座(カンニャー)、天秤座(トゥラー)、蠍座(ヴリシュチク)、射手座(ダヌ)、山羊座(マカル)、水瓶座(クンブ)、魚座(ミーン)。
インド占星術でも黄道12星座で、これは西洋占星術と同じです。象意も根本的な部分は良く似ていて、三形態、四元素なども共通です。

12の宮(パヴァ)
第1室、第2室、第3室、第4室、第5室、第6室、第7室、第8室、第9室、第10室、第11室、第12室。同じく西洋占星術の12宮とほぼ同じです。

27の宿(ナクシャトラ)
アシュヴィニー(婁宿)、バラニー(胃宿)、クリティカー(昴宿)、ローヒニー(畢宿)、ムリガシルシャ(觜宿)、アールドーラ(参宿)、プナルヴァス(井宿)、プシャ(鬼宿)、アーシュレーシャ(柳宿)、マガー(星宿)、プールヴァパールグニー(張宿)、ウッタラパールグニー(翼宿)、ハスター(軫宿)、チトラー(角宿)、スバーティー(亢宿)、ヴィサーガー(氏宿)、アヌラーダー(房宿)、ジェーシュター(心宿)、ムーラ(尾宿)、プールヴァシャーダー(箕宿)、ウッタラシャーダー(斗宿)、シュラヴァナ(女宿)、グーニシュダー(虚宿)、シャタビシャー(危宿)、プールヴァバードゥラパーダス(室宿)、ウッタラ・バードゥラパーダス(壁宿)、レーヴァティ(奎宿)
こちらは宿曜占星術の27宿とほぼ同じです。

これにインド占星術独特の技法や解釈を用いて占い、さまざまな判断をします。

インド占星術=ヒンドゥー占星術と一言で言っても、占い方は当然ひとつじゃありません。西洋占星術が目的別に、人事占星術、ホラリー、マンダンなどにわかれているように、インド占星術も目的別にいくつも占断法を持っており、さらにいわゆる、流派と言うものもあって、これが違えば具体的な見方も違ってきます。


西洋占星術との違い


基本的には良く似ていて、使う材料や技法も共通の物が多い西洋占星術とインド占星術ですが、今度は違う部分はどこかと言うと、こんな感じです。

西洋占星術はトロピカル(
TROPICAL)。インド占星術はサイデリアル(SIDERIAL)。

ホロスコープを切る時の、基準になる場所のような物の事なんですが、これが西洋占星術とインド占星術では違います。
ホロスコープを切る時の星座帯には、大きく分けてトロピカル方式とサイデリアル方式の二つがありますが、主に前者を使っているのが西洋占星術で、後者を使っているのがインド占星術です。(ニル・アヤナ=固定式惑星路と言います。)
サイデリアルは恒星の星座帯と言う意味で、特定の恒星の位置を基準にして、牡羊座を割り出して行きます。これだと星の座標(
12宮)が現実の物と一致しやすいです。

一方のトロピカルは回帰線と言う意味で、座標系を春分点を基準に出します。(こっちはインドではサ・アヤナ=移動式惑星路と呼ばれます。)トロピカル式だと歳差運動のため、基準となる春分点がちょっこっとずつズレて行きます。そのために移動星座帯と呼ばれ、現在では約
24度、トロピカル式とサイデリアル式では差がありますし、実際の夜空とは違います。(ちなみにこの、トロピカルとサイデリアルの間の、角度の差の事をアヤナムシャとかアヤナムサ、アヤナーンシャと言います。)

で、いわゆるインド=サイデリアル派の方の中には、この事を持ってして「だから西洋占星術よりもインド占星術の方が当たる」的な主張をされる方がいらっしゃいますが、個人的にはこれはあまりピンと来ないです。
もともと占星術は、バビロニアではサイデリアルだったようです。それがギリシャに来た時に、歳差が発見されて後天的に取り入れられています。それがすでに紀元前のお話しで、それからずっと使われているわけですから、例えばここで明らかにサイデリアルの方が実用的、いわゆる「当たっている」とでも言う事になるのなら、とっくにみんなサイデリアルになっていた気がします。
また、ほじゃサイデリアルなら一つの正しい答えが出るのかいな?といえば、サイデリアルは「特定の恒星の位置を基準」にしているわけですから、どの恒星を特定の基準とするのかに多少の諸説があります。反対に春分点は考慮されませんし、全ての星座を均
等30度で割ると言うのは、やっぱり結局、実際の星空とは違ってきます。

普通の方にとっては、それぞれの事情や考えがあったと思うくらいで良いのでは無いかと思います。(こんな事を言うのも何ですが、個人的にはインド占星術と西洋占星術はどちらかが正解で、もうひとつが不正解と言うわけではないのだと思います。これについての個人的な考えはあるのですが、本当に個人的な見解に過ぎないので。うちのサイトを見てくださっている方なら、インド=サイデリアルと西洋=トロピカルはどちらが正しい・間違っているではなく、それぞれの見解や文化背景の違い程度に理解していただければ、無難だと思います♪)

ちなみにサイデリアルと「ぱっとサイ○リア〜♪」のサイデ○アとか、某イタリアンカフェレストランのサイゼリヤさんは、似た単語に聞こえますが、実は全然意味が違います。でも今時、サイデリアだけで必要以上にピクッと反応する方がいたら、たぶんインド占星術をご存知の方でしょう。(そんな事も無いかな…?)
一方トロピカルと言えば、星占いではトロピカル星座帯の事ですが、普通はやっぱり熱帯の事です。占い好き同士だからこそ「ロン」「ヤス」ならぬ「トロ」「サイ」で通じますが、トロピカルとだけ言って、色とりどりの冷たい飲み物や、やしの木、グラマラスなビキニのお姉さんではなくて「む…西洋占星術♪」とか反応する方がいたら、きっと占い師さんか占いマニアです。
ハワイやバリ島を差し置いてでも西洋占星術が出てくるようなら、それはもう普通の人ではありません。ホチキスやバレンタインと言われて、真っ先に戦車が浮かんで来るようなもんです。

インド占星術
は9星(7惑星+ラーフ、ケートゥ)西洋占星術は10惑星+α

インド占星術は、実際の惑星で使う物は土星までで、インド占星術成立以後に発見された天王星、海王星、冥王星、(いわゆるトランスサタニアン=土星以遠惑星)は使用しません。同じく小惑星やリリス、リリトなども使っていないと思います。
あくまで仮説のひとつですが、インド土着の占星術は、一番最初は月のみを見るものだったと言う説があります。(宿曜の元祖見たいな感じでしょうか?)この月を見る占いも、インド、アラビア、中国などにあって、それぞれどこまで関係があったのかはわからないのですが、インドの場合は西洋占星術が入った時点で、西洋占星術+月の占いで完成したと言う説です。

この辺は実星を元にしながらも、精神性を重視して数学的に解析し、一度成立した物や伝統は最大限重んじると言う、インド占星術独特の不偏観のような物が、むしろ東洋占術的で面白いです。自然科学にのっとった新しい発見があれば、それとの相関や整合性を、どんどこ考えたり取り入れたりし、一方では前世や、スピリチュアルな概念まで網羅しようとする技法も存在すると言う、貪欲な反面、大らかな自由主義の西洋占星術とは好対照です。

細かいところでは、ホロスコープの形が違う(と言うか、インド式では複数存在します。)ハーモニクスや上昇宮を重視する、などが印象としてはあると思います。何かと点数に直して結果を出せるのも、インド占星術のはっきりしたところですが、これまた通信簿のように点数が低い物は、点数自体は変えようがありません。数学や精神性の視点からの解釈が多岐にわたってあり、またインド占星術はちょうど五術のように、占術としての占い以外の、各分野と統合された巨大な体系とでも言うような発想を持っています。

星や星座の意味の違い

基本的には似てはいるんですが、細かい部分や解釈のような物は結構違います。ここでもインド占星術では西洋占星術よりも吉凶、善悪がはっきり決まっていたり、多少、吉凶が違っていたりもします。

一例ですが、西洋占星術では男性=火星、女性=金星で、恋愛などはこの二つで見たりもする一方、結婚となると太陽や月も使ってみます。インド占星術では月が奥さんで、夫の象徴は木星になります。これは木星に教師、先生、師などの意味があり、古代では自分の旦那さんが女性にとっての師だったからのようです。

ラーフとケートゥは、インド占星術でははっきり有害の感受点です。西洋占星術のドラゴンヘッドとドラゴンテールは、扱い方が難しいとか、注意を有する、みたいな印象はあるかも知れませんが、吉凶で言うところの「凶」と頭ごなしに決める方は少ないと思います。
他の惑星なども似ているんだけど、説明のニュアンスが微妙に異なる…とでも言うべき部分があります。これは星座でもありますが、面白い事に牡牛座に社交的とか、双子座にオリジナリティーが無い、獅子座にしっかり者、天秤座が酒を好み、否定的な性格、射手座が良く稼ぎ、スタミナがある、水瓶座に障害や困難など、西洋占星術なら一個ズレた星座の象意と取っても、おかしく無いような物があります。

身体部位なども見て行くと、インド占星術では獅子座は胃なんですが、西洋占星術では心臓、インド占星術では射手座は太股ですが、西洋占星術では腰やお尻を含めて腿の辺りと、やっぱし微妙に違います。が、この辺は逐一上げてるとキリがなくなりそうなのでー。

西洋占星術は自由主義、インド占星術は宿命論。

実はこの解釈が大ーきく違います。
今の西洋占星術のほとんどは、人間は自分の自由な意志で行動を決定している。と考えます。星は影響は与えるが、決定はしないとでも言う感じでしょうか?自由主義である西洋占星術は、キリスト教とはほぼ正反対の立場にあって対立します。と言うか、過去では西洋占星術の方がキリスト教に弾圧されていました。
インド占星術は反対に本来ヒンドゥー占星術と言う名称があるくらい、ヒンドゥーの世界観と一体化しています。ある種、宿命を見るためにインド占星術があるわけです。

何でもありの西洋占星術だからこそ、一方では前世の様な概念も逆に導入するようになりますが、本来は至って自由な解釈でなされます。この点インド占星術は吉凶禍福とでも言うべき物がはっきり出て、西洋占星術のようなよく言えば自由さ、悪く言えば曖昧さや、解釈で変る部分は少ないです。和訳にもよりますが、インド占星術では悪とか、害とか、不幸とか、有害とかいう表現や判断が、バンバン出て来るんです。

平民の人も善行を積み、カルマを高めれば平民の人なりの良い人生にはなります♪でも一平民の人でも、占ってみたら読み方によっては王様になれる運命とか、王の資質を持っているとか、そこまでの範囲の広さで出ちゃったら、ヒンドゥーでは困るわけです。逆に宿命論を受け入れた方が、カースト制度がある世界では納得度が高いでしょう。

西洋占星術ではまっサラでホロを見ただけで、そこからの逆算で具体的な決定職業や貴賎を絞り込むのは、普通は難しいです。(これは特に私が心理占星術系に傾いているせいもあるかも知れませんが)

あらかじめ大統領のホロと言われて見る事が出来れば「次の選挙では再選するでしょう。」なんて事は言えても、ただ無言でホロだけ渡されたのなら、極論言っちゃえば「人間なのか、犬なのかさえ、わからないよーん。」と言うのが普通の西洋占星術の考え方だと思います。

過去世からの因縁があり、カルマがあり、宿命を持つ。努力をしても凶と出た物は凶で、元の社民党党首のように、ダメな物はダメがインド占星術です。

もちろん、まったく何をやっても変らないと言う事では無いんですが、努力でなんとかなる範囲や、吉凶を見定める考え方などは、西洋占星術に比べたら、ずっと厳密に決まっています。普通の人が努力で王様になるのではなく、普通の人が普通の人なりに、なれる具体的な幸せの範囲や、そのための方法を教えてくれるのが、インド占星術だと思います。この辺は私の印象では、ちょうど周易と断易の関係に似ていると思います。

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