☆ 3-1 ☆
タロットはなぜ当たるのですか?

A、ハートランドなら…
意味のある偶然の一致を
作り出すシステムを用いているから。

と、考えます。


タロットカードは主に22枚、もしくは78枚のカードを
パタパタと手順にあわせて引いていく事で、
現状や未来などを見る占いです。

一枚だけ引くこともあれば、
決まった形に数枚のカードを引いて行って
過去から未来までの流れを見たり、
人によっては、オリジナルの展開や意味で読んでいきます。

タロットをはじめ、ルナタロットやルーンタロット、
易もルーンもトランプも、ジプシーカードから、
エンジェルオラクルカード、悪魔のカードなどもそうですが、
こう言う乱数要素のある占い(卜占)と言う物は、
占いにあまりなじみが無かったり、
占いに否定的な方から見たら、
とても不思議な物に思えるでしょう。

偶然に引いた一枚のカードが、
未来や人の気持ちを象徴、暗示している
…と言う事ですから、こりゃもう

「信じられない人は信じられない」

としか言いようがありません。

そんなタロットがなぜ当たるのか?
あるいは占い懐疑派の方から見るなら
「なぜタロットがあたると思う人がいるのか?」
といえば、「偶然の一致」と言う事を考えるからです。


タロット(そして、ほとんどの卜占の原理)は、
この「偶然に一致に意味がある」と考えます。

(素直に受け取る方なら、
意味のある偶然の一致…なんて回りくどい言葉を使うよりも
必然
と言う言葉を使われるでしょう。)


意味のある偶然の一致は、限りなく昔から
(むしろ昔の方が)考えられてきましたが、
シンクロニシティ、共時性理論などと言う言葉を
心理学者カール・グスタフ・ユングが使って以来、
今は占い以上にむしろ、心理学、その他の分野で
さまざまに考えられています。

そして心理学もユングやフロイトを第一勢力とするなら、
現在の第四勢力では、
トランスパーソナルと言う概念を考えますが、
私自身はタロットと言う物は
"トランスパーソナルのシンクロニシティ"
と考えています。

例えばですが
「占い師さんとクライアントさんの女性で、
第三者であるはずの、
彼の事でタロットを切って当たる時…」

単なるシンクロニシティと考えるよりは、
トランスパーソナルを考えた方が
納得度は高い気はします。


ここであまり細かい原理原則を書き綴って行っても、
「信じられない人には、やっぱり信じられない」
と言う事にしかならないでしょうが、
当たると考える人たちにとっては、
じゃあなぜタロットは当たるのか?といえば、
そういう「意味のある偶然の一致を
引き出すためのシステムを用いているから…」

と言う事になります。

そしてそれが「偶然の一致である以上」、
どこまで行っても現在の科学(特に自然科学)では
実証する事も否定する事も困難でしょう。

どれほど「とてもありえない」事でも
偶然だ…と考える限り偶然
でしょう。


壁にかけてあった写真が落ちて、
嫌な予感がした事が百回あって、
結果百回ともその人物は事故になっていた…

例えですが、こう言う事がおきても、
「偶然でしょう?」と言われれば
「偶然ではない」と「証明する事」
は出来ません。

出来ないからこそ偶然…と言う、
言葉になっちゃうのでしょう。


今の科学の実証上の手法では、偶然である事もない事も、
どちらも証明すると言うわけには、まず行かないからです。
(皮肉な事に統計などでは、
こう言う肯定方向で有意性がある場合については、
ほとんどまったく取り上げられません。
否定の統計なら問題無いのでしょうが、
肯定の統計なら、物議もかもし出しちゃいますしね。)

命術は起点から読むと考えれば、
原因から結果を読む演繹です。
相術は形に表れた結果から、過去を読み、
また未来を類推すると考えれば、
さらに結果を読んで目的に合わせた、
時と方位を使うと考えれば、
結果から原因を探れる帰納です。

そう考えると卜占だけが
「原因と結果に直接の因果関係が無い、見出しにくい」
とも言える事になります。

タロットでこう言うカードが出たからと言って、
それが原因で彼がカードの気持ちに
なるわけではありません。
別にカードに操られるわけではありませんからねー。

でも彼がこう言う気持ちだから
「それが原因で」こう言うカードが出た…
と考えても、今の科学ではまだ、
原因結果の意味での、
因果関係を考える事は出来ません。

これは特に、タロットで、
これから先の事が出る場合は不思議です。

単純に考えたら、時系列的には、
タロットで占う行為が先に来るわけですから、
なぜこれからの事がシンクロするのか、
ちょっと不思議です。


(個人的には仮説は持っていますが、)
あくまでも「彼の気持ちとカードが」
セットで偶然一致する
のであって、
原因結果の因果関係としては
まだよくは、わからないわけです。

ただタロットを使う人は、先ほどの例えで言えば
「壁にかけてあった写真が落ちて
嫌な予感がした事が百回あって、
結果百回ともその人物が事故になっていたら…」


その因果関係や原理原則、システムが、
まだ完全に科学では証明されていない…とか、

科学で証明されていない物なら
そんな事はただの偶然だ、
意味なんて絶対にありえない。
などと考えるよりも

百一回目に写真が落ちた時があったなら
「気をつけて!」と言う可能性を考えられる人
といえます。

「この偶然の一致には意味がある…」
と言う事を、考えられるわけです。



これって科学一辺倒で考えたら、
かえってわけわからなく、なるかも知れませんが、
その枠だけ取っ払えば、
実はそんなに不思議な事でも、無いのかも知れません。

何でも全てが逐一解明されて、
原理原則がわかって当たり前…と言う発想の方が、
ちょっと今の時代&理屈ズレしてるのかも、しれませんね。






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