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☆ 2-18 ☆

天中殺(算命学)、大殺界(六星占術)、
0地帯(0学)、は、
どの占いで見ても、
悪い時期が、大体同じです。

同じ物? どう違うの?



A、ハートランドなら…

どうも思想、考え方、
宗教的背景などが違うようです。


と、考えます。

天中殺(算命学)は
「特定象意のブランク、座標の偏り、バランスの乱れ」

0のゾーン(0学)は
「12のサイクルの中の冬」

大殺界(六星占術)は、細木さん主張されるところの
「一切上手く行かなくなる時期」


この三つの占術の他にもありますが…。
とりあえず代表的と思えるので、ピックアップしてみました。

なお、例によってあくまでも、
私個人の印象と言う事を、御了承下さい。
(今回特にね♪)

特に0学については、私は事実上素人です。
市販の本で、わかる範囲程度ですし、
算命については多少、専門書にも目は通しましたが、
こちらは流派も見解も、多種多様ですから、
一言でこうであると言う、結論は出せません。
(六星占術の大殺界は、一人の人の主張のはずですが、
本や時代などでもニュアンス、内容は変って聞こえます。)

「私が見た範囲では、こう感じた。」
と言う、個人の感想だと思って下さい。
(なんかダイエット食品の、通販みたいですが…)


さてこの三つの占術は、六十干支を用いて占い、
個人でも運気でも、いわゆる天中殺
(に、相当する概念)があります。

同じモノサシを使っているのですから、
個人をグループ分けするにも、共通した部分は出てきますし、
運気のサイクルにも、良く似たパターンは出てきます。

ぶっちゃけ、年運や月運で天中殺だった時には、
他の二つの占術で見ても、
大殺界やゼロ地点だったりするでしょう。

もちろんそれぞれの、専門の占い師さんは、
「違わいっ! 全然別物じゃ! 一緒にすなっ!」
と言う自負をお持ちと思いますが、
こりゃむしろ、プロだからこその御意見で、
ごく普通の一般・素人目には
「でも〜悪い時期は、どれも同じ感じだよね?」
「みんな似たような、悪い事が書いてあるよ?」

程度だと思うんです。

じゃあ反対に
「何が違うの? 何か違うの?」
と、思っちゃうのも、人情だと思うんですが…。


最初に結論を書きましたが、一言で言っちゃうと、
「悪い時期」の、悪いの意味…。
つまり占いの向こうにある思想、考え方、
価値観や、宗教背景などが違うと思います。



【算命学】

算命の天中殺は、十干十二支を組み合わせた時の
「時間があっても、空間が無い」
が、天中殺の意味です。

「欠ける」「無くなる」「場所が無い」「形が無い、成せない」
などで、その対象を六つの天中殺それぞれに求め、
さらに各天中殺や、諸条件と組み合わせる事によって、
「何がどう欠けて、どうなるのか?」
を(普通は)(具体的に)(細分化して)見て行きます。

だから本来、これだけなら必ずしも
「悪い」
と言う意味は無いんです。
(と、私は思っています。)

理論を紐解いて、実践に置き換える段階で、
半分は自重(迂闊になるよりは、慎重になった方が良い。)
半分は警告(悪く現象化する可能性があるなら、注意すべき。)
の意味で、使われているうちに、
どうもオーバー表現や、決め付け口調で、
尾ひれがついていってしまった気がします。

( 実際、“注意を要す”意味が強調されすぎて、
短絡的に“悪い”が一人歩きしてしまったせいか、
最近は「天中殺=悪い時期ではない」との見解を、
かなりはっきり打ち出しているところも、あるようです。)


六大天中殺を教科に例えるなら、
国語、算数、理科、社会、音楽、体育みたいな物ですね。
そのうち
「今は国語の成績が、いつもより思った結果に結びつかなそうだ。」
とか
「今は算数の勉強が、始めようと思っても一番気が散りそうだ。」
「理科だけがどうなるか、予測が付かない…。」

みたいな感じでしょう。

天中殺って、知らない方が言葉だけ聞くと、
すごく恐ろしそうに聞こえるでしょうが、
個人を占う占いって、本来
「日常を解析したもの」のはずです。

それなりに、良い事もあるが悪い事もある。
そんな普通の生活を送っている方が、
占いで分析された結果だけ、イキナリ大暴落だの、命の危険だの、
何をやっても最悪の、凄まじい運命と出るとしたら、
そりゃちょっとヘンでしょう。

そう考えたら、六つの教科が、
いつも全部平均的に得意で、勉強も結果も出せる!
予測も付く!そう言う人の方が、少数派のはずです。

多少の得手不得手、調子や運の良い悪いってあるはずで、
それを算命では、天中殺と言う概念で、理解、把握、
トレースしていると考えれば、良いと思います。

※天中殺は何が欠ける、何が実を結ばないなどの
バランスや偏りを見る物。
※より直接的な意味は、予測がつかなくなる、
コントロールがしにくくなる、など。
※やった事が全て、悪い結果になると言う意味ではない。

(これだと天中殺が六つある意味がありません。
一概には言えませんが、その象意が欠けるが基本でしょう。)




【0学】

0学は算命とは結構違います。
まず思想、考え方の部分なんですが、
算命の六大天中殺と言うのは、
東西南北、中央、天上の、三次元の六つの方向です。

一次元の両端×縦横高さの三方向で、6つあるわけです。
この空間・宇宙思想で考えるのが、算命で、
だから12の年や月も、六大天中殺に分類して(割って)
12分の2が6つあるのが天中殺なんですが、
0学ではこの12を立体ではなく、アナログ時計のような、
平面の円のサイクルと考えるようです。

算命はビジュアル化すると、縦横高さの、
三次元立体の絵で描かれたり、例えられたりしますが、
0学はグラフが得意で、どの本でも0スターや配置図は円グラフ、
運気はいつも、折れ線グラフで表現されています。

そして天中殺と言う言葉は出てこず、四季に例えられています。
(そもそも天中殺からは脱却して、
新しい占い・学問として生まれたのが0学です。)
四季だから12のうち、3が冬のサイクルに当たると。
天中殺が12分の2であるのに、
0学では12分の3としているのは、
この季節の発想からでしょう。

だから意味も天中殺のように、特定の象意が無くなる、
欠落すると言う表現とはちょっと違い、
まずどんな0学の本を読んでも、0地点の事は、
四季の冬であると、例えられています。

不幸や事故が起こりやすいと言う記述は良く見ますが、
他に、いつもの自分では無くなると言うような、
解釈も見かけます。
性格や志向、好みなどが変ると言うわけです。

いわゆる魔がさしたり、いつもと違う行動をしたり、
この時にはラッキーアイテムが、逆になったりなど。
算命でも似た判断はあるのですが、
0学はもう少し顕著に、積極的に前面に出している印象で、
この辺は独特で、面白いと思います。

もしこっちも教科に例えるなら、
国語、算数、理科、社会、音楽、体育、どれをやるにも
「今日はもう、寒くて寒くて…。
こんな環境じゃどの教科も、落ち着いて勉強出来ないし、
テストがあったら、出来なさそう…。」

みたいな感じでしょうか?

いつもは慎重な人が、寒くてつい、
いつもと違う、その場逃れの決断をしてしまう。

あるいは、
いつもは決断が早いのに、調子が狂って決断力が鈍る。
みたいな感じだと思います。
(環境や運気に影響されたために、
自分の判断や態度が、いつもと変る。)


※0地点は四季で言う冬。
冬だから外へ出ても寒く、結果が中々伴わない。
※自分がいつもとは違う自分になる。
好みの変化や、情緒不安定。





【六星占術】

実は六星占術が、一番わからないんですよね(^^;
と言うのも、六星占術(より正しくは細木数子さんの占い?)は、
本ごとに、ルールが違う印象を受けるんです。

例えばこれが算命なら、少なくともその流派内では、
整合性の取れた理論を完結させて、
それぞれが持っているわけ(ハズ)です。
好き・嫌い、信じる・信じない、
本当・嘘みたいなのは、別としてもですね。

ところが六星占術が困っちゃうのは、
一人の人が提唱しているはずなのに、
本によって優先すべきルールや結論が、
違っているように思えるので、
どう考えたら良いのか、わかりにくいんです…。

しかもお1人だけの開祖が、しゃべられているので、
どこが六星占術としての判断や、理論部分なのか、
どこは御本人かの考え、アドバイスや、
意見なのかの区別も微妙で、その意味でも、
ちょっとわかりかねる、部分はあるんですが…


とりあえず、初期に出された本ほど、
大殺界は絶対視されている感じです。
人の一生を支配している運命の流れ、
その中で凶運、最悪の時期。

12運の<停止>については
大殺界の中でも、もっとも魔力の強い運気、
と言うような説明が、なされています。
とにかく全般的に、何をやっても駄目で、
ただ耐え忍ぶだけ、と言うような説明です。

人生の厳しい冬、
性格の逆を行く行動を行う、など、
0学と似たような記述も、ありますが、
理屈や理論云々以上に、
とにかく悪い時期だから何もしちゃ駄目!
と言うような印象です。

ところが、後発の本になるほど宗教色が強くなり、
先祖供養をすれば幸せになれ、怠れば不幸になる的に、
結局具体的な結果は、運気や占いで見る以上に、
宗教的な行動による部分が、
決定権を持つかのような、内容になって行きます。

一応、後から出た本に優先度を置くと、
※大殺界は、とにかく何をやっても上手く行かない、
何もせずに、耐え忍ぶべき時期。

だが、
※個人の命よりも、先祖供養や宗教判断が優先
霊を敬い、先祖供養を大切にやる事が一番大事。

で、
それが出来た時には大殺界でも大丈夫。
していなければ、運気の良い時でも駄目。

と言う事だと思います。

これは算命の道教と言うよりは、儒教に近いように思いますが、
厳密にはやはり、細木さんオリジナルの仏教的宗教なのでしょう。

占い以上に宗教と考えれば、
鑑定や占断より、指示色の方が強く、
それもアドバイスや、選択肢の示唆と言うより、
断言調、命令調なのもうなずけます。

一神教的に、人は支配される側で…と言う考え方なら、
人がどんなに自由意志で行動しても、
絶対うまくいきません。と言う解答になるのでしょう。


天中殺は、俗説や研究者によっては、
とても恐ろしい物のように言われてますが、
解釈や受け止め方には、相当温度差があり、
本来の意味を考えれば、
私自身はそんなに恐ろしい物とも思っていません。

実際は天中殺って、種類も組み合わせも、非常に多岐にわたり、
その強弱で個人に現れる、現象も判断も相当変るはずです。

専門の算命家の方なら、それだからこそ、
そこを見ていただけるはずで、年運天中殺一つで、
アレもコレも、全て駄目とか言う事は無いはずですし、
(繰り返しますが、全部が同じように駄目と言うなら、
天中殺が六種類ある意味が、無いように思います。)
悪い事が積極的に起きるわけでも無いです。

また、「新しい事を始めるな!」などは、
私に言わせれば、占い・鑑定の結果部分ではなく
占い師さんの判断、アドバイス部分です。

無視して良いと言う意味では無いですが、
別に絶対でもありません。


反対に一番厳しいのは六星占術で、
こっちはとにかく、
何をやるのも全部駄目だから、何もしてはいけない
なんですよね。

大殺界のサイクルを通して、主張されているのは

一切のことがうまくいかなくなる。
人にだまされ、自分も人をだまし、自分が自分でなくなる。
この時期に判断したり、決断したことはすべて錯覚。
仕事運、愛情運、家庭運はないも同然。
愛情面はトラブルだらけ、離婚の危機も訪れます。
すべてが空回りに終わり、八方ふさがりの状態となる。
仕事も、ここで新たな成果は期待できない。
金銭運もゼロ。
過去の遺産を食いつぶして生きていくことになる。
身内や知人の不幸が相つぐ。ときには自分の生命も危険になる。


と言う感じで、とにかく考えられる限りの、
ほとんどすべてが、駄目と言う主張なんですね。

算命と0学では、悪いの意味を、六種類の科目に例えましたが、
細木さんは著書の中で、
「受験の年が大殺界に当たるなら、
三年間見送ってでも受験はするな。」

と、言われています。

これは占いの中でも、相当極端な判断で、
例えば、算命ならまず、
ここまでの判断や指示は、しないでしょう。

ちなみに西洋占星術ならなおさらで、
全ての運気が、結果保障のどん底状態で、
三年間も続くようなサイクルを、見つける方が難しいでしょう。


そして占術上の判断としては、最大級に厳しいかのような答えでも、
先祖供養をすれば大丈夫
と言う思想が、六星占術にはついて来るようです。


この辺が、同じ理論や同じ人、同じ状態を前にしても、

それをどう考えるのか?

良いと考えるのか?
悪いと考えるのか?
どうしたら良いと考えるのか?

の、考え方=判断の違いで、
元になった理論や、サイクルの計算方法は同じでも、
その判断が違うから、占術がいくつもあるわけです。

もちろん占い師さんは占い師さんで、
ご自分の占術や流派に、プライドをお持ちでしょうから、

「私が正しい!」

を主張されるわけでしょうが、
これが行き過ぎると、当然受け取る側の人は

「みんな自分が正しいと言っている。
本当に正しいのはどれなの?」

と言う事になります。

いつでも、どこでも、誰でも、何度でも、必ず通用する、
万人共通の真理…みたいな物があるわけじゃ無いと思います。
これはしいて、どっちかと言うと、
むしろ自然科学の考え方に近いでしょう。

それぞれの占いは、
「良い悪い、どうするべき」
などを判断するために、
それぞれの流派や創始者さんの考え、
善悪観、宗教観が反映されている物。

自分にあった占いを選ぶのも、クライアントさんの自由だと思います。
そして自分のオンリーワンの占いは、それぞれ違うでしょう。
私ならそんな風に思います。

一言でまとめちゃうと、すごく乱暴ですが、

算命は道教的・自然観、宇宙観からなり、
天中殺はその象意が欠け、軸がズレる事。

0学は12を季節、四季と考え、
0地点は冬に当たるために、動きや運気が止まる時。

六星は儒教・仏教・細木さん的宗教観からなり、
大殺界は何をするのも駄目な時。
ただし先祖供養がより優先。
(とは言えこの先祖供養も、
「細木さんのやり方にのっとって…」が前提になるようです。
間違ったやり方は、かえって悪影響を及ぼすとの主張ですから。)


こんな印象に、私は思えました。

「山本令菜の0学占い」 山本令菜 新星出版社
「来ノ宮令子の0スター占星術」 来ノ宮令子 日東書院
「0星(ゼロスター占術)占術」 谷口令郷 池田書店
「運命を読む 六星占術入門」 細木数子 ごま書房
「六星占術による 相性運入門」 細木数子 ごま書房
「新★自分を生かす相性・殺す相性」 細木数子 ワニ文庫
「霊合星人の運命」 細木数子 KKベストセラーズ

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