☆ 1-6、占いが当たったように思えるのは
確証バイアスじゃないんですか? ☆

A、ハートランドなら…
ほぼ、いいえ。
と、考えます。



確証バイアスとは心理学用語で言う、認知の偏りの事です。

バイアス自体が偏り、確証…と言うのは、
自分が「こう!(なって欲しい、にちがいない)」と思っている
説や仮定について、確証を持ちたい…ですね。


占いに否定的な人から上がる声の一つに
「占いが当たったと思っているのは、
(コールドリーディングやバーナム効果によって)
どうとでも取れる部分は当たったと思い、
そこだけは鮮明に印象に残り、否定的な見解や、
科学的な裏づけは無視しておいて、
最初から当たっていると思う
確証バイアスなんじゃないですか?」
と言うのがあります。

個々の具体的な占断によっては、こう言うケースもあると思います。

特にあまり良いお話ではありませんが、
「占いを名乗るだけの人…」
と言うような場合は、大いにあるでしょう。

ただこれまた、
占いの全てを確証バイアスで説明するのはどうでしょう?


確証バイアス自体は

「自分がもっている仮説を確かめようとする時には
その仮説に合致する証拠や材料を、より重視する傾向、認知の偏り」

の事に過ぎませんから、
ぶっちゃけ、バイアスを考えるのなら、
「占いなんか根拠が無くて、いんちきに決まってる、
あんな物は当たるわけ無い。信じている人の方がおかしい」

と思ってる人なら、そういう人にはそういう人で、
今度は当然「そっち方向のバイアス」があるわけです。

占いが嫌いで信じたくないから、
「牡羊座の人がみんな同じ性格のはず無いよね」
と言われれば
「そうそう、その通り!絶対そうだよな!」
と思うでしょうし、
「でも私、タロットやったら本当に当たっていたんだけど…」
と言われれば
「そんなの偶然に決まってるじゃないか!何の科学的根拠も無いよ」
となるでしょう。

もしこれだと、別に一つ一つの情報を、
インプットして検証しているわけではなく、
ただ単に自分に都合のいい情報だけを
選り好んでいる状態で、
「確証バイアスって知らないのかい?
占いを信じている人間は、みんな占いが本当だと思っている、
確証バイアスにかかっているだけなんだよ」

と言う確証バイアスに他なりません。
ただ単にバイアスの方向が逆向きになっただけです。

大体占いとか超常現象の、肯定否定のやり取りって見ていると
否定の方は、否定のバイアスが
かかりまくってる
事が実に多いでしょう。


人間はそもそも感情の動物ですから、
「一切好き嫌いや、先入観をなくして判断して…」
と、言われても、中々そうも行かないのは仕方ないでしょう。

占いが好きな方もいれば、嫌いな方もいます。

そして占いが嫌いな人は、必ずしも
「客観的に検証して、否定されたから信じられない」
のではなく、嫌いだから
「否定的な意見には説得力を感じ、肯定的な意見は信じられない」
のでは無いかなと思うんです。

嫌いな方は嫌いな方向の、バイアスから見ている…
と言う事ですよね。



普通占いに限らず、好きな物には興味もわくし、
そうなったら調べて詳しくもなるし、信じるし…

普通は好きなら詳しい、好きじゃなければ
好きじゃない物について、延々と調べたりはしないし、
詳しくは無い物です。

仕事で関わって、いらっしゃるのでもない限り、例えば
将棋が大好きだけど、まったくルールも何も、わからないとか、
パッチワークに全然興味が無いのに、やたらと詳しいとか、
水泳が大好きだけど、まったくやった事が無いとか、
普通はこう言う事は、ちょっと無いでしょう?


占いが大好き大好きで、
でも一方で、まったく信じていないって言う人も
そうそう、いないものと思います。

人間、好き好き、好き嫌いは人それぞれで
色々あって良いですよね♪

占い好きな方にとっては、
占いを信じる人が増えると言うのは、うれしい事かもしれませんが
日本中、世界中の人が、全員当たり前のように
占いを好きで信じて、行っている世界…

というのも、なんだかちょっと、
異様な気がしませんか?(笑)


占いに限らず、別に好きで無い方が、
無理に好きになる事も、無いとは思います。

ちょっと心の狭〜い事を言っちゃうのなら、
占いを使う人間にとっては、
テキトーに占いを信じていない方がいらっしゃるから
実はやりやすい…って部分もありませんか?(笑)

当たってるに違いないと思う人には、そう言うバイアスが、
インチキに違いないと思っている人にも、反対方向のバイアスが
それぞれ普通、生じます。


ただ、肯定にせよ、否定にせよ
いったん検証作業や分析作業にかかるなら、
好き嫌いだけで、先入観を持っちゃうのは
本質を見誤っちゃうでしょうし、
個人的な好き嫌いと、客観視は、賢い方なら
別の目で見られるはずと思います。

少なくとも最も常識的な視点なら、占いは
「完全に肯定されたわけでも、
完全に否定されたわけでも無い物」

のはずでしょう。

部分否定や部分肯定はできても、
全否定や全肯定は、まだ出来ていない物。

そしてそれは、信じる人同士の間では
確かに形を成して、役に立って活用されている物です。


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