☆ 1-17、星占いとタロットでは、
彼の性格が違うよ?
これっておかしくない?
(複数の占いで違う結果が出た場合) ☆


A、ハートランドなら…
全然おかしく無いです。
違う部分を見ているのですから、

当然違います。

と、考えます。


さすがに最近はこの手の疑問は
減って来たように思いますが…

似た類をまとめると、

●生年月日で見る占い、例えば西洋占星術は、生まれた日で性格を言う。
それなら同じ生年月日の人は、みんな同じ性格にならないとおかしいはず。
でもみんな同じ性格のはずなんか無いから、占星術はおかしい。
●姓名判断なども、名前で性格から好み、恋愛傾向まで言う。
それなら同じ名前や字画の人は、みんな同じにならないといけないはず。
でもみんな同じはずは無いから、姓名判断はおかしいはずになるし、同じ名前で違う生年月日なら、生年月日で見る占いと、姓名判断、どっちかがおかしい事にならない?
●タロットや易は、その時出た結果で性格を言うけど、それならやるたびに違う結果が出るのは、やるたびに性格が変わるって事になる。
でも、性格ってそんなにすぐに変わるもんじゃないから、タロットはおかしいんじゃない?


以上は、ほぼ全て同じ類の誤解です。


まず占い側については…ここまでも言ってきたように
占いとは決定、結果ではなく、そこの部分の要素、傾向として見ている。
と言う事が大前提だと思います。

「占い」
の一言で全部いっしょくたにしちゃったら、
当然しっちゃかめっちゃかですが、
占いが各占術に分かれているのは、いわゆる担当分野のような物が違うからです。

それぞれの各占いの担当分野で、
それぞれの要素、傾向、部品として見ているわけですから
「占いと性格」を一対一で結びつけたらとんでもないお話しで、
実際は各占いで、担当範囲とでも言うような物は違います。


もう一つ、実は「性格」の方もまた、
実は一言でいっしょくたにしちゃったら、やっぱり
そんな一面的な物ではない
んです。

大体、心理関係に明るい方で、占いに否定的な方って、
占いには、あまり明るく無いように思いますし、
占いに明るくて、性格を軽々しく断言される方って
以外と性格自体の方には、あまり明るくないようにも思います


人の性格自体、突き詰めたらいまだに
良くわからないところはあるんですが…
占いに勝るに劣らず、実はこの「性格」と言うものが、
一言ではいうには範疇が広すぎる物だから
…なんだと思います。


俗に「性格」の一言で言ってしまいますが、例えば心理学では
性格は、性格学と言う一ジャンルとしてしっかり確立され、
差異心理学的性格学、類型学的性格学など実にややこしく…
あ、いや真面目に研究、分類されています。

また性格をキャラクターと取るか、
パーソナリティーと取るかでも、微妙に違うのですが、
この辺日本語だと普通は全部同じ、ただ性格…と、なっちゃうんですよね。


難しくお話し始めたらキリが無いのですが、ようは性格って、
普通心理学的には、多面的に多層構造をしているもの、
と、考えるのが一般的だと思います。

性格…の一言が、あまりにも便利で使い勝手がいい反面、
範疇の広い俗語に、なりすぎちゃってるんですね。


普通性格と言われている物は、四重構造をしているものと考えます。

先天的な方から主に…
気質、体質
気性、人格
習慣的性格や態度
役割性格etc

と言うような感じです。

(ちなみに「体質が何で性格やねん!」と、
思われちゃうかもしれませんが、法律なんかでもそうであるように
用語ってその世界の中で使われる時には、世間一般での
俗語としての意味とは、ちょっと違うんです。

オートエロティズムだの
肛門期だの
性器的性格だの
心理学用語って、結構そのまんま受け取ったら
「なんじゃそりゃ…;;;」
見たいな言葉のオンパレードです。

もっとも私が大学時代に
履修していた頃の用語とかだと、割と
「放送禁止」「各種倫理規定上等で自粛する単語」
に、なっちゃってますけど…(^^;;)


同心円シュマ、パーソナリティ・ヒエラルキア、力学的縞模様など、
心理学では色々な説明の仕方で性格をテーマにしますが、
ようは段階構造、階層構造になっている。と言うところですね。

人間の行動は、その時の状況、条件、場で決まるが、その中に、
大きく変わるものから、本質的にほとんど変わらない物まで、
条件と段階の組み合わせでさまざまあると。


占いに種類があるのは、一つはこれらに対応するためです。

もちろん生年月日で見る命占と言う占いは、より変わらない物、
変わらない物から類推出来る部分、を見ているわけですから、
俗に同じ性格と言っても、より本質的な気質や気性などの
先天的部分を中心に、見ている事になります。

一方の卜占は…これは性格とは言っても、現在の感情や
心境、状態、そう言う部分を見ているわけでしょうし、
相占はその中間や、より外的影響から来た部分や、
来る部分、また外的影響そのものを見ているわけです。

俗に性格の一言で、何でも言っちゃってますが、
その中の先天的部分、潜在的部分から感情、心境、
さまざまなもの、部分までをさまざまな占い、
占術を使って、見ているわけだと思います。


占いと性格とは、
一対一で結びついている物で無いのは当然でしょうが、
実は一対多や、多対一の関係ですらなく、
多対多の関係なのだと思います。


だから各占いで出てくる答えが違うのは当たり前で、むしろ
一つの占術で
「本質的な気質、才能などから、
現在発現している性格、心境のようなものまで」

全てをピタリ!
と…とまで言ったら、そっちの方が
ちょっと豪語しすぎでは…?と思います。


毎回変わる卜占のタロットで、
変わらない本質的な気質は、中々わかりません。
一方、変わらない生年月日時の、命占の占星術では
今現在のデリケートな心境、感情は読みづらいものですし
相占である姓名判断だけでなら、そのどちらもまた、
はっきりとはわからないでしょう。


戻ります