水の万華鏡
水の妖精を探して進むうち、気がつくと万華鏡の中に迷い込んでしまいました。
前後左右が、全て光る水で閉ざされているように見えます。
出口も水の妖精も気配はしますが、まだはっきりとは…わかりません。
何かに行き詰って、進みあぐねているような暗示です。
状況的には一見閉ざされていて、一人でいくら何をやっても
上手く行けないと、思えるような事態に遭遇する、
もしくは、もうすでに起きていると取ります。
もちろん実際には、乗り越えられないような苦難は無いはずなのですが、
確かにノリや力押しで進んでも、この時は万華鏡の中をぐるぐるとさまよって、
風景は変わるのにいる場所は変わらないような、境遇の象徴と見ます。
あせったり悩んだり、迷わされたりしているうちに、最初の目的や初心を忘れてしまい、
それでどんどん消耗してしまうようなら、そう言う事の方が本当は怖い事でしょう。
何か困難に直面したら、悪戯にあせって動き回ったり、
最初に軽率に行動したりするべき時ではない…が、水の万華鏡です。
場合によってはまったく先が見えなかったり、問題だらけで厳しい状況であったり、
何をやっても上手く行かなく見える時も、あるかも知れません。
確かに、動く方が良いのか、待つ方が良いのかと言えば、
典型的な待った方が…の暗示の時なのですが、
何をやっても上手く行かないようなら、何もやらなくても良いのです。
何かをやる、行動する事にエネルギーを傾けすぎてしまうのではなく、
外に対しては最低限の行動で、上手に合わせて受け流し、
むしろ力を蓄えるのと、機を見る事にウエイトを置く時が、水の万華鏡です。
一見閉ざされたように思えていても、突破ができれば一気に逆転の意味があります。
もしかしたら水の妖精も出口も、すぐそばにあるかも、来るかもしれないからです。