船着場   
まだ薄暗い早朝、木の枝の伸びる船着場で舟を待っています。
船が着くにはだいぶ時間があり、
ランプのともる水車小屋では、水車がゆっくりと回っています。
事態、状況がまだ開けていない、今は待つ時、準備の時と言う象意です。
これは、時とともに次第に先行きが見えて開けてゆく、
徐々に幸運の運気を意味するものですが、
逆に言えば今はまだ充分では無いという意味にもなります。
何をして待っていても、船が来なくては先へ進めません。
待っている間は何をするのも自由ですが、
漫然と待つのか、何か出来る事、するべき事をしながら待っていたのかでは、
船が来た後で、自分が変わり、それによって未来も変わってきます。
船着場は何かまだ万全ではない、時が満ちていない、今は力を蓄えた方が良いという事で、
準備して待ちさえすれば、多少の波風はあっても、
長い目で見て、もっと良くしていけるはず、と言う、
未来の可能性を期待出来る、良い暗示です。
朝は時間とともに開けるでしょうし、船着場で待っているのなら舟も来るでしょう。
今すぐに結果が出せなくとも、最初はしばらく困難な状況が続いても、
将来的に見込みがあるなら、まだあまり心配しなくても大丈夫。
むしろ結果を出したり、勝負をするのがまだ先ならば、
それまでの間の過ごし方、待ち方の方が大切で、
それで、それ以降の結果が変わってきますよ…という事になって来ます。

今は努力しても、中々結果が出ない事があっても、
船着場の時は急にダッシュをかけるよりも、
淡々と自分自身の向上に勤めている方が、
将来的にはプラスが多いのではなかろうか…と言う感じです。