タロットカードのスプレッド |
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ヘキサグラム さて、タロットカードの1枚1枚がなんとなくわかったら、今度はスプレッドのご紹介です♪ スプレッド(spread)と言うのは広まり、広がり、鞘などの意味で、株式などでも使う用語ですが、タロットの場合は普通「展開」の事です。 カードをシャッフルして、一定のパターンで並べて行く、この展開の事ですね。 タロットにはこの、色々なスプレッド…展開法があり、各スプレッドで使う枚数も、並べ方もさまざまです。 スプレッドの一通りの物はタロットの無料実践コーナーにありますし、簡単な説明もついていますので、どうぞご参照ください。 一枚だけの「ワンオラクル」三枚引きの「スリーカード」のようなシンプルなものもあります。シンプルですが、かえってストレートなわかりやすさがありますから、ちょっとした時にはとても有効です。 たまにタロットのサイトや掲示板を見ると 「初心者なのでよくわかりません。どなたかリーディングして下さい。」みたいな書き込みがあるのですが、それが78枚でケルト十字とかだと、 「だ…だったら何も最初からフルデッキで、そんなたくさん引くスプレッド選ばなくても…;;;」なんて思っちゃったりもします。 が、ある程度慣れてくると、確かに1枚引きとかでは物足りなくもなってきます。テーマがこみいっているような場合もあるでしょう。 そんな時に良く見かけるのが、もう少し複雑なスプレッドです。 個人的な印象もあるでしょうが、ポピュラー、認知度が高い♪、という意味では「ケルト十字」と「ヘキサグラム」がよく使われるスプレッドの、両横綱あたりじゃないかと思います。(その次くらいがホロスコープ法あたりでしょうか?) ここでは一つのテーマをじっくり見れる…という意味で、一例として改めて、ヘキサグラムをご紹介します。 私はなぜかケルト十字よりもヘキサグラムが好きで、ヘキサグラムを一番多く使います。(実際のカードで展開する時には、私は二枚ずつ引くんですが。) ちょっとハートランド流の解釈にもなっちゃってると思いますが、どうぞご参考にされて下さい♪ まずは先に、それぞれのカードの場所の意味をお話しします。
ヘキサグラム(六芒星)は上向きの三角形と、下向きの三角形が組み合わさった形で、ダビデの星、ソロモンの印などとも呼ばれています。 このうち、最初の三角形(上向きの物)は男性、精神、時間を表し、二つ目の三角形は(下向きの物)女性、物質、空間を象徴します。 普通は男性が物質(物)、女性が精神(心)ともなりそうですね。もちろん精神は男性原理、女性原理は感情、情感の方向からもお話しは出来るのですが、それだと一足飛びに元素や小アルカナのお話しになっちゃいそうなので、ここでは男性の三角形で精神を、女性の三角形では物質を形作ってと、ある種二重に組み合わせているところが興味深い…なんて風にも考えてみて下さい。 二乗するとベクトルになる、スピノールと言うものがあります。 ベクトルは360度回転すると元の向きに戻りますが、複素数であるスピノールは、位相という概念があるため、360度では符号が変わるだけで、720度…二回転で始めてもとの状態に戻ります。 タロット自体、運命の輪の前後で前半、後半がありますし、八卦は二分、二分、と分けていきます。実は占いでもこんなふうに「二周して一つのサイクルが戻る、二周がセットになる…」と言う事がままあります。 そしてこの相対する、二つの原理を組み合わせて調和させる事で、魔力やエネルギーを引き出したり、制御しているといわれています。 そこで実際に、ヘキサグラムではこの二つの三角形を形作っていくわけです。 これは東洋では五芒星の形に通じる物があります。 五行それぞれを組み合わせて、封じ込める事によって使うという、陰陽師の印と発想が似ているんです。 洋の東西ではこのように、部品や部分は違うが、発想や考え方は通じていたり、意味合い的には置き換え可能…とでも言うような点が多々あって、非常に興味深いです。 ヘキサグラムは男女の調和と同時に、地水火風の四元素の調和も表しているといわれています。シンプルな中に色々な意味が含まれているんですね。 最初の三角形を見て下さい。 過去→現在→未来 と表されていきます。これは時間の三角形です。 次の三角形を見て下さい。 nekomataさんのタロットでは 対応→環境→願望 となっています。 他にも、対応策、周囲の状況、願望の行方とか、 キーワード、相手の気持ち、あなたの気持ち、などとよむ時もありますが、 これは第三の視点、お相手の視点、あなたの視点、と言う空間の三角形を現しています。 最初の三角形がt座標なら、次の三角形はxとy座標を表しているわけです。 この「いまここ」を中心にして、前後の時間、広がる空間を読んでいく魔法の形が、ヘキサグラムスプレッドです。 七枚引きというと結構多めの展開に思えますが、実際はシンプルな法則で成り立っていると思います。また、シンプルだからこそ、色々な意味や象徴も含まれ、解釈も出来るのでしょう。 もちろん最初のうちや、よくわからない時には 「無理に七枚全部を組み合わせて、意味のつじつまを合わせる」必要は無いと思います。 リーディングの(めくり終わってカードの解釈を考えている)時にだって直感は働く物ですから、そんな時に、パズルかテトリスでもやってるような感覚になっちゃったら、わかるものもわからなくなっちゃうでしょう。 あるいは「最終結果ばかりに、つい目がいっちゃうんです…。」とこぼしていた方がいるのですが(気持ちはちょっとわかりますよね…?)例えば 「パッと見た瞬間に一番最初に目に飛び込んできたカード、一番ひきつけられる、気になるカード」などこそが、意外とポイントだったりもします。 ヘキサグラムの中にも深く見始めれば、全部を組み合わせて読んでいくリーディングやコンビネーション、またさらに数字や別の物に置き換える、などもほぼ果てしなくあるのですが、シンプルに読もうと思えばシンプルで。でも一度別の見方や視点を持とうと思えば、深く読んでもいける。と言うのが、ヘキサグラムの特徴だと思います。 一つの占的をじっくり見るには、ケルト十字と同様に向いていると思います。 どうぞこの先人の知恵、ヘキサグラムと仲良くしてあげて下さい♪ |
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タロットカードのイラスト・著作はNEKOMATAさんです。
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