“悪い”タロットカード |
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タロットカードを始めた方から“怖い”と言う声を時々聞きます。 いわく「悪いカードが、出ちゃうと怖い…」 なるほどタロットカードって、タイトルを見ただけでもパッと良い悪いの印象って、浮かんできますよね? 女帝や星、太陽、審判や世界が出れば 「おおっ!?なんかよさげ? いいぞ♪」って思っちゃいますし、反対に悪魔や死神、塔、吊られた男なんかが出たら、確かに直感的にはあんまり喜べる感じじゃありません。 逆に女帝や世界が逆位置で出たら 「どへー;;;」とか思う方もいらっしゃるでしょうし、彼の事を占っていて「死神」とか出たら、普通「やったぁ♪」何て思う方も少ないでしょう。 (「あんた縁を切りたかったんかい!」 とか思っちゃいますよね。(^^;;) タロットを怖がる方の理由の一つは、どうもこう言う 「タロットカードは、出たらそのカードに、良い悪いをはっきり言われてしまうから。」みたいな印象が、大きいみたいです。 これについての私の「大丈夫ですよ♪」の、考えは二つあります。 1つは「悪い(印象、イメージの)カード」=「悪い結果、悪い意味」とは限らない。と言う事と 「悪い結果、悪い意味」=「気持ちで悪く取らなければいけない」では無い。と言う事です。 1つ目のは「悪い(印象、イメージの)カード」=「悪い結果、悪い意味」とは限らない。と言う事…。 再三再四言っている事ですが、「悪い」って一言で言うだけだと、かなり大雑把です。 でも何がどう、良いのか悪いのか?良い悪いは視点(座標系)を決めなくては、判断できません。 別に悪魔のカードが、絶対悪を暗示しているわけでも無いですし、死神のカードが必ず破局を、保障しているなどと言うわけでもありません。 私は、ミルキーウエイでは独自の占いのお話しや解釈をしたりやっていて、そこでは占いを他の物に変換する。と言う事をお話しをしています。(まだまだHPではアップ出来ていませんが…) ここ、コンステレーションは、もうちょっと一般論中心でお話ししていますが、西洋占星術に置き換えるくらいなら、占い好きの方なら多少は耳にした事もあると思います。 そうすると死神は蠍座、悪魔は山羊座、どうでしょう? だいぶ印象は変わってきませんか? 少なくとも「蠍座」「山羊座」とだけ聞いて、「うわぁ…悪い、怖い;;;」とまでは思わないんじゃないでしょうか? もちろん星座の意味そのものではありませんが、一側面を表す、象徴している部分がある、と言う意味では共通項があると思います。 多少極端に思えるかもしれませんが、もしもあまりにもカードそのものの、良い悪いの印象にとらわれ過ぎてしまうようなら、大アルカナ22枚を十二星座十惑星に置き換えてやってみても面白いと思います。 惑星にこれまた、良い悪いのイメージがあるかもしれませんが、少なくとも十二星座については、悪魔や死神ほどの、ストレートな良い悪いのインパクトもないでしょう。 時には純粋に星座の象意で考えてみる…なんて言う事も、良い悪いにこだわり過ぎないと言う意味では、この「星のタロット」はとても有効だと思います。 「悪魔でも、こう言う意味においては別に悪いわけではない、こう言う点については悪い。」 「女帝はこう言う意味では確かにとても良いけど、ちょっとこうしようと思うと、余り良くも無いようだ。」 本来、全てのカードが、良い意味にも悪い意味にもなります。 それは視点が変われば良い悪いは変わるからです。 占い師さんが、カウンセラーや他の職業と違うのは、占い師さんだけが、その人の未来をはっきり断言出来るのだ…と言う見解を、持っている方がいらっしゃいます。 それで励ましてあげられたり、自信を持たせてあげられたりの、プラスの影響も与えられるでしょうから、その事自体は良いのですが、視点不在のまま断言だけしちゃったら、「結局、どうやってもこう言う風にしかならない…?」と言う、ご本人の自由意志や自助努力の否定と言う、誤解にもつながりかねないと思うんです。 そしてもう一つ、「悪い結果、悪い意味」=「気持ちで悪く取らなければいけない」では無い。と言う事。 これもミルキーウエイでは占いの「解釈」と言う意味で、論理占術、ゲシュタルト占術なんて言ってお話ししていますが、仮に本当に「この意味においては…」悪い結果だったとしても、それをそのまま気持ちの上でまで悪く取って、悲しんだりヘコンだりする必要は無いんです。 そんな考え方は、カウンセラーさんや心理療法家の方なら、まずどなたもしないでしょう。 そして私に言わせれば、(皮肉な事に?)、それこそむしろ占いに接する姿勢だと思うんです。 人間は感情の生き物ですから、感情があるのは当たり前、その意味では感想を持っちゃうのは、仕方がありません。 でも特に悪かった時ほど、結果そのものは感情では無く客観視で受け取らないと、自分の感情に振り回されてしまうだけで、占いを結果を活かす方向に、持っていきにくくなっちゃいます。 タロットの結果と言うのは、未来の決定では無いと思います。また別に、タロット自体が意思を持ったり、悪意を持ってとっちめてやろうと、悪い結果を出しているわけでは無いでしょう。 「このままいったら、悪い結果になりそうですよ。」と、タロットがニュートラルに告げてくれている。 それなら、それを望まないのなら 「このままいかないように、すればいい。」わけです。 結果を見て蒼然とか、慌てふためいて動揺しまくり、もう何も手につかない…。 これでは何のためにタロット(と言うか、占い)をやったのかわかりません。 このままいって、占いが当たった!などと引き換えに、ご自分が望まない結果を手にしてしまうくらいなら、そうならないように、少しでも望みの方向に近づくように、タロットの結果を活かしてみて下さい。 そのヒントは今目の前にある、タロットにたくさん含まれているはずなんです。 |
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タロットカードのイラスト・著作はNEKOMATAさんです。
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