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●四柱推命について
なるべく初めての方向けに、ハートランド的、四柱推命のお話です♪
西洋の命術=生年月日(時)で、その人を見る占いの代表が西洋占星術なら、今の日本で東洋の命術の代表と言えば、まずは四柱推命でしょう。
一昔前なら、名前だけは一人歩きして誰もが聞いた事はあっても、一般向けの書籍や入門書では本当にごく簡単な事か、あっちもこっちも略された四柱推命の一部のみで(たいてい三柱推命)、それで見てみても当然どうとでも取れるような物とかで、実際に理解して使いこなせる人などは、数えるほどしかいない…見たいな扱いでした。(相対性理論みたいですね。)
「封印され続けた、恐るべき占い。手にすれば運命の全てがわかってしまう、占いの帝王」
「四柱推命を聞くや占い師の顔色が変わった。恐ろしい…あの占いだけは別格だ…」
みたいなあおり文句でしたねえ… (^^;;
この点は西洋占星術もそうですが、インターネット以前の時代は、極端に簡単に略された一般書か、さもなくば一気に高度な、各流派や学館の専門書の両極気味がほとんどだったと思います。
これがさらに東洋占術となると、流派ごとの考えや秘伝が違いますから、まずます門外漢の人にとっては縁遠い存在になってしまいます。
一概には言えないでしょうが、魔術はともかく、占術については、おおむね西洋占術の方が、技術の開示には先におおらかになっていたように思います。
どうしても東洋系は占術、武術ともに、口伝の秘伝の、奥義の奥義の秘中の秘みたいなイメージで、外部の純粋な研究者にとっては
「そんな限られた人間で隠してるから、結局世間的には絶えちゃったり、真伝も偽伝も見分けがつかなくなって、誤解されるんだから、もう情報公開時代に入ったらいい加減教えてよっ」とでも言いたくなるのですが、その辺はまたそれぞれの事情があるのだと思います。
四柱推命もまた、ルーツのルーツのルーツをずんずんさかのぼってゆくと、中国四千年だの五千年だのの占いとかも言われますが、原型はほぼ宋の時代に形作られたと言うのが、今のところの定説のようです。
徐子平の「淵海子平」、劉伯温の「滴天髄」などが上げられ、「三命通会(三命)」「子平真詮(子平)」などが原書となったようです。ですから占いとしての一応の順番的には、淵海子平→四柱推命→算命学、と考えられるのですが、これもまた異論はあります。
(一方ではすごく原書を大事にするような割には、一方では本当に大事な事、秘伝や奥義は口伝として、書では残さない!なんていうのも言われますしねー。)
日本では江戸時代に桜田虎門と言う医師が「淵海子平」を「推命書」として出版したのが始めで、その後、明治時代に有名な阿部泰山氏を始め、松本義亮氏、高木乗氏などによって広められていったそうです。
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●四柱推命の占い方
四柱推命とは読んで字の通り、生年を年の柱、生月を月の柱、生日を日の柱、生時を時の柱に見立てて、四つの柱を作ります。
そしてその生年月日時の四つの柱に、十干十二支を組み合わせた六十干支を割り振って、命式をつくり、推命を行っていきます。
十の干
甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸。
(木火土金水の五行を陰陽に分けた十干です。)
十二の支
子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。
(一年間の十二支です。陰陽道の月将に当たりますが、陰陽道では十二支をさらに三分割して36禽を当てはめます。)
この四柱の六十干支から、蔵干、通変星(変通星)、神殺、十二運などを出して命式を完成させ、そこからその人の性格や運気、他の人がいる場合は相性などを見てゆきます。
通変星
比肩、劫財、食神、傷官、偏財、正財、偏官、正官、偏印、印綬。
十二運
長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶、胎、養。
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●四柱推命の印象
四柱推命は今でも難しいと言う印象はあります。
最初でも書きましたが、今は四柱推命に触れるだけなら、本でもネットでも比較的簡単に出来ます。
むしろ東洋の命術では一番メジャーでしょう。
にもかかわらず、いまだに今ひとつ不透明感があるのは、十干十二支と五行の展開…と考えれば基本的にはシンプルなはずなんですが、入り口から入ってだけは行けても、ある程度以上深く学ぼうとすると、人や流派によって見方や見解がまったく違ってくるからです。
「はっきりわかれなさ感」…とでも言う感じでしょうか?
この点は西洋占術などですと比較的、
「うちはもっとこっちの要素にウエイトをおきます。」
「私ならこの意味を付け加えます。」的に、段々意味や解釈が積み重なって増えていく、と言うイメージなんですが、(比較的お互いを、否定し合わずにすむ。)四柱推命ですとこれが本当にどっちを取るか?で、こっちでは白だけど、こっちではまったく黒…みたいなノリにさえなりかねないので、一つ間違うとこれまで学んできた物を、まるっきり否定されてしまうような印象にさえなってしまいます。
同列に上げるのは何ですが、例えば単純な一例を上げれば、西洋占術で「ボイド」と言えば大きく考慮される方もいれば、ほとんど気にされないなんて方もいらっしゃるでしょうが、「そんな物は無い!」と、積極的に否定される方…と言うのはあまり聞いた事はありません。
ところが四柱推命で空亡と言えば、重視される方、まったく無視される方、特定の条件などがそろった場合のみ考慮される方、さまざまですが、取らない方は割りとはっきり
「そんな物は無い。意味の無い易からの蛇足であって、空亡などと言う物自体が存在しない。むやみに不安にさせるだけの物であって、無視するべき。」と言う考えの方もいらっしゃいます。
さらに見方でまるで変わってきてしまう割には、四柱推命がある程度東洋的な背景・哲学のような物(これもどの占いでもそうですが…)を持っていて、一方では非常に宿命的と言う事があります。
インド占星術や四柱推命では、良い物は良い、ダメな物はダメとはっきり出てしまうんです。
ところがその占断が、多分に時代の背景などを受けた物であると、今度は時代が変わると読みや価値観が変わってきてしまう…と言う事があって、これがまた四柱推命の占断を難しくもしています。
一昔前の吉凶・禍福・貴賎などを今にそのまま当てはめると、やっぱりものさしである時代自体が違いますが…、実践最前線の占い師さんなら、この辺は常に新しい情報に更新されながら、腕を磨かれていると思います♪
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最上部の四柱推命は幸福の羅針盤さんの無料配布コンテンツです。 |
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