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十二星座の分類
十二星座はその性質の、どの部分に視点を置いて分けるかで、いくつかの分け方、分類方法があり、グループに分類されます。
今はもう、分類があると言う事だけは、割と箇条書き的にもあちこちで紹介されているようですが、何でこう言う分類があるのかと言う事については、かえって根本的で当たり前過ぎるからなのか、あんまり話してるのを見かけないんですよねー。
十二星座は少しずつ変わっていって、次の星座になっていきます。
この時、どこの部分がどれだけ以上変わったら、じゃもうこっちとみなそうね♪で、それぞれのどこがどう変わったのかに注目する事ごとに、分類法がいくつかある…と考えたらいいと思います。
ずっとまったく性質が同じなら、360度牡羊座でもいいのでしょうが、次の星座になると言う事は、よーするに前の星座から変わったと言う事で、逆に言えば「このくらい変わったら、もう同じといえないから、次の星座とみなそうよん。」と言う事ですから。
本来は時計そのものの意味だったのかもしれないでしょうが、特に現在の個人の性格や相性を見るような身近な場合には、上記のように考えた方が、かえってわかりやすいのではないかと思います。
だからたまに聞く
「星座は十二個しかないけど、人間の性格や運命が十二種類しかないわけはないからはおかしい。」とか「牡羊座の人はみんな同じ性格ですか?牡牛座の人はみんな同じ運命ですか?」など言うのは超ど級ウルトラ本末転倒で、元々先に「この視点で考えたら、この種類に分けられますねーっ。」と言う視点の方が先なんですね。
男性と女性と言うふるいで分けたら、二種類しかありませんから、必ずどちらかですが、(NHさんとかは例外とすれば。)だからと言ってに「男女の性別で何がわかるんですか。女性なら性格はみんな同じですか?」と目の玉三角にして言われても困っちゃうのと同じです。性別と言う点で分けたらその視点については二種類と言う事で、そこからわかる部分以外はわからないと言うだけです。
当然、女性が全員同じ性格ではないのと同じように、牡羊座がみんな同じ性格や運命では無いです。逆です。スタート地点でこの要素に注目した場合は、同じ要素を持っていると考えられると言う事です。
同じ遺伝子でスタートしたクローンでさえ、同じ性格や結果にはなりません。
「同じ星座の人が同じ性格のわけ無いから、星占いなんておかしいーっ」などと言うお友達がいたら「ウワァッハハハ。同じ星座がみ〜な同じ性格だなどと…どこのどいつが言っとるんじゃい!ぶるぁぁああ!」と、目は笑いながらも恐ろしい形相で、言って上げて下さい。(くれぐれもお友達以外には、やっちゃだめですよ。)
以下の二分類、三区分、四元素は非常に応用範囲が広くて、本当にこの三種類の分け方の組み合わせだけでも、相当な活用性があります。
ここではまず、代表的な分類をお話しします。
●男女の性別区分による二分割
●活動性質、行動形態による三区分
●地水火風の四元素による四区分
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二分類
性別区分(SEX)による分類。
自分から供給してばかりでは無くなってしまいますし、受容してばかりではパンクしてしまいます。また外ばっかり行ってると中が見えませんし、中ばっかり見てると外がわかりません。
結果、サインは男→女→男→女→…と、順番に変わっていきます。
外向性か内向性かで考えれば一番ピンと来ます。
関心やエネルギーの向きが外に向かって出てゆくか、中に向かって入ってゆくか…。
男性と女性は対で存在し、東洋の陰陽に当たります。
陰に比重が来てはまた陽に傾き、陽に行っては陰に戻るって感じでしょうか。
男性、女性その物と言う意味もありますが、それらを含めたさらに広い意味での、外向と内向、ポジとネガ、能動と受動、アウトプットとインプットのような関係になります。
エネルギー、志向の方向性が外か中か、より形のある見えやすい方向か、形にならない見えにくい方向か?の差のような物であって、必ずしも男性=積極、女性=消極でもないのですが、外から見ていると事実上そうなっている、見える場合は良くあります。
当然、男性の中にも女性的な部分、女性の中にも男性的な性質はあると考えます。
この二区分に限らず、男性でも女性でも一個人の中に、本来全ての性質、要素が入っていると考えます。(ちょっとゲシュタルト?ですね。)
男性星座
牡羊座、双子座、獅子座、天秤座、射手座、水瓶座
外向的、能動的、積極的、陽性、アウトプット、供給性、プラス、表面、
自己実現(結果的に他者の抑制)男性的、自己中心的、自己表現的、鈍感性
などを意味します。
女性星座
牡牛座、蟹座、乙女座、蠍座、山羊座、魚座
内向的、受動的、消極的、陰性、インプット、受容性、マイナス、裏面、
自己の抑制(結果的に他者の実現)女性的、他者中心的、模倣的、敏感性
などを意味します。
後述の四元素のうち、火と風が男性星座、地と水が女性星座になります。
男性星座が積極性や変化、勇気と理論、論理、情報、知恵を担当して、女性星座が感覚、快不快や現実感と感情、情感、霊感などを担当します。
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三区分
活動性質、行動形態による三分類。
サインは活動してとまって、状況を見てあわせて変化して、また動き出してとまって、状況を見て…と言う行動を繰り返します。この活動形態で分けると、サインは活動、不動、変通・柔軟の三つに区別出来ます。
活動星座・活動宮(Cardinal)
牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座。
活動、活発、出発、運動、を表します。
自分の考えを優先し、新しい事を始めたり、スタートを切る事が好きです。
自分から率先して動き始める性質の象徴であり、結果的に外から見ていると、活動的、積極的、自発的で時には攻撃的にうつります。
強い自意識や自己主張、指導力、迅速、即断即決、決断力などの要素を持ちます。自分の活動について、オンオフの切り替えスイッチのある星座、デジタルな星座…と言う例え方も出来るかもしれません。
責任と言うと比較的、失敗した時に取らされる悪い意味…で、使われるようですが、純粋に責任=権限、権利と考えて、失敗すれば取らされるけど、成功した時にはお手柄になる。と考えれば、責任を担ったり、指導的な立場に立つ事を好みます。
新しい事を始める、新しい場所に飛び込む、状況が不明瞭でもそれなりにまず行動を起こせる、と言う事については活動星座が一番抵抗感を持たずに、積極的になれます。活動星座は物事のネガティブな面よりもポジティブな面に目がいけるので、その意味ではプラス思考でもあります。その自己発現の機会が取り上げられてしまうと、反対に一番ナーバスにもなりやすいですが、普通はその状態自体をまた切り替える能力を内包しています。
考えるよりはまず動く…と言う感じで、スタートダッシュはしますが、ダッシュをかけた後の、持続力はそれほどではありません。同じ事の繰り返しには一番苦手で、飽きるとまた新しい視点を探します。
牡羊座 個人で活動
蟹座 グループで活動
天秤座 社交で活動
山羊座 社会で活動
不動星座・不動宮(Ficsd)
牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座。
不動、安定、維持、定着、抵抗を表します。 自分の考えを優先し、今ある物を維持していったり、現状を保守する事が好きです。自分の活動姿勢に対しては、オンオフの切り替えスイッチのような物のほとんど無い星座…と言う例え方も出来るかも知れません。
自分は現状を維持したり、すでにある物により良い状態にする事の象徴であり、結果的に外から見ていると、不動的、消極的、保守的で時には防衛的にうつります。
ただし活動星座を自己中心的ととると(悪い意味ではなく、あくまでも対比の割合として、自己と他者のどちらにより比重が行くのかの意味で。)不動星座は自己中心的では無いと取られそうですが、そうではないです。他者中心的なのは変通星座で、不動星座は活動星座と同じく中心は自己の方にあります。ただその性質が、変化か保守かの違いです。不動星座は保守したい自己が中心になっています。
結果的に職人気質や頑固、物事に対するこだわりが強いような印象になります。持久力、持続力、忍耐力、抵抗力、蓄積、継続などの象徴ですが、必ずしも変化を一切しないと言う意味ではありません。まったく未知の方向に始める事に、抵抗感があるだけで、例えば今あるものの基本的な性質は変えずに、より良い形にコツコツ改良を加える…などは不動星座は得意です。
決断には時間がかかりますが、一度決めたら簡単にはあきらめずにがんばります。
牡牛座、物質を保守
獅子座、自己表現を保守
蠍座、 信条を保守
水瓶座 ライフスタイルを保守
柔軟星座(変通星座)・柔軟宮(Mutabl)
双子座、乙女座、射手座、魚座。
柔軟、変化、適応、対応を表します。
他人の考えを優先し、それに対応したり、外界の状況にあわせるのが上手です。方向性が違うだけで、活動星座も不動星座も、自己中心的といえば自己が中心です。そしてその分類で言うのなら、柔軟星座がいわゆる他者中心的と言えるのですが、自分が変わるとか、自分が無いとか言う事では無いですから、他者優先的…といった方が、より近いかもしれません。
まずオンオフのスイッチは相手を見てから、それに合わせて切り替えようとしたがる星座と言う感じです。状況にあわせて動き始める性質の象徴であり、結果的に外から見ていると、順応的、対応的、流動的であわせ上手である一方、主体性がなく、周囲に流されやすく見えたり、なんだか優柔不断に見えたりもします。
受動的、調和的、臨機応変、変化、適応、柔軟性、多芸多才、などの要素を持ちます。
間を取り持ったり、合わせたりするのは上手ですが、自分があまり表舞台に出たり、先頭に立つ事、責任に対しては、比較的ネガティブなイメージを持ちやすく、大きなプラスが手に入るかもしれないけれども、大きなマイナスの危険もある…と言うような状況では、プラスを犠牲にしてでもマイナスを回避したがります。よりネガティブな面に注目して、リスク回避してあわせていけると言うのは、大失敗の可能性も少ないです。
悪く出るとマイナス思考になったり、忙しく動き回る割には、自己の達成感のような物が感じられない、自己矛盾に陥るなども起こりかねませんが、普通は適応力が高く、人とのコミュニケーションやサポートに能力を発揮します。
活動星座、不動星座が少林拳なら、柔軟星座は太極拳と言う感じです。
双子座、情報に柔軟
乙女座、仕事に柔軟
射手座、思想に柔軟
魚座 人情に柔軟
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四元素
地水火風の四元素の性質による分類。
西洋占星術では物を基本的な4つの元素に分けます。
比喩的な意味まで含め、火、土、風、水の四元素に象徴される、四つの状態や性質があると考えます。四元素はタロットの小アルカナなどにも対応するとされていますが、これはユング心理学などで言うところの直感、感覚、知識、感情の四つのタイプと重なります。
黄道十二星座ですから、それぞれ三星座ずつ各要素に当てはまります。
また、元素は四つですから、男女二区分で分けると火象サインと風象サイン(直感と知性)が男性星座で、地象サインと水象サイン(感覚と感情)が女性星座になります。
ところで男性は理論派、女性は現実的♪とか言っても、それだけで考えると「おやー?」とかなった事はありませんか?「理論的、科学的なら現実的って事じゃないのー?」とか「女性は感情的なんだから、現実的じゃないでしょうー?」みたいな?
それは四元素的には実にシンプルで、男性の理論、理屈は情報を元に、見えない形の論理と言う代数に直して考えるからなんです。一方の女性の現実性は「お腹が減ったらご飯を食べなきゃ」「同じ食べるならおいしい方がいいよね♪」「あーこっちの方が良い雰囲気だけど、メニューはこっちが多いなー」とでも言うような感じで、必ずしも理論に基づいた現実性とは違います。
もちろんそうは言っても、いつも言ってるように、理論だけの男性もいなければ、女性が理論的に物を考えないわけでも全然無いです。0か100かじゃないんですから。男性的な女性も、女性的な感覚の男性もいくらもいます。対象部分やTPOでも変わります。
ただ発想と言うか、発動原理の根本やスタート地点、典型的な女性性、男性性の流れで行くと、こう見る事が出来る♪と言う、基本形や目安のような物と考えたらいいと思います。
火の星座 牡羊、獅子、射手座
火=直感、精神。
直感と精神、また底に付随する創造、行動、衝動、情熱。
男性的で積極的な情熱。想像と破壊。明るく陽性な行動原理で直感的。
精神性、創意工夫、アイディア、情熱、野心などという要素を持ちます。
燃える炎に象徴されるエレメントであり、高い理想や志、精神性、また楽天的な野心、勇気などを表します。火だけが触れる物を積極的に変える性質を持っています。直接火に触ったら火傷してしまいます。時には攻撃的や侵略的にまでなったり、破壊エネルギーにもなりますが、その事が裏返せば創造を生んで、新しい物を作りだし、求めて、停滞を打破してゆきます。瞬間のひらめきと独自の情熱性を持ち、そのために追従よりは先頭に立ったり、自分で切り開く事を望みます。
火が燃えた後には残らないように、短い時間で燃焼すると、感情的な尾は引きにくいサインです。自分も燃え上がり、周りも暖めて、燃え尽きた後には後腐れを残さず、カラッと元通り、再び静寂します。
クリエイティブな直感が発揮されると牡羊座、創造的な情熱に象徴されるのが獅子座、深遠な精神性を織り成すのが射手座です。
地の星座 牡牛、乙女、山羊座
地=感覚、物質。
感覚と物質、またそれに付随する堅実、安定、現実。
女性的で受動的な感覚、現実主義。実際的で、物事と物質を、感覚と快不快で判断します。五感、実利、努力、目的意識、堅実、固定的、頑固といった要素を持ちます。
地に象徴されるエレメントで、これは四元素中、唯一形があってつかめる物です。
地は自分からは動きませんし、他の物に関わりませんが、触れればがっしりした感じが伝わったり、暖かかったり、サラサラならその気持ちよさがわかったりします。地の星座群だけが、その大地に象徴される物質性、具体性を持っており、感覚を使って、物質からの情報をキャッチしてゆきます。そのため現実的で実際的、用心深く、努力や持久力はありますが、判断基準は抽象的な観念や理屈ではなく、実際に見て触れて、確かめてそこから感じ、受け取れる、五感の感覚での快不快の判断になります。
感覚吸収能力が発揮されるのが牡牛座、それを現実的に分析して行くのが乙女座、堅実な実利、目的に還元してゆくのが山羊座です。
風の星座 双子、天秤、水瓶座
風=思考、知性。
思考と知性、またそれに付随する知識、情報、理論。
男性的で能動的に知性を重んじ、理論、情報、客観、物事の分析や話す事を好みます。知識、情報、知性、論理的、自由奔放、冷静、広く浅い交際、やり取りなどという要素を持つ風に象徴されるエレメントです。
風は地の反対で決して直接は見えず、触れる事も出来ません。でもその見えず、つかめない風によって、色々な物が運ばれて来たり、色々な事がわかったりもします。
見えない物のうちの男性的な部分が、風象サインのエレメントです。
さわやかで自由奔放、知識、知恵、理性、論理を司る、社交性のサインです。
風象サインは実体がなく、身軽で進退はすばやく、人の間を渡り歩いて情報をキャッチして分析、知恵と理性で道を切り開き、物事の裏や本質を探り当てます。
形の無い知恵や情報といった物に価値を見出し、またその重要さと探求を一番出来るサインですが、バランスが崩れると反対に情緒や現実が軽視されたり、理論倒れになる側面も持ち合わせています。男性が、自分の好きなマニアックな趣味については、理論的な必然性や、納得が出来なくても手放しでハマるのに、自分が占いを好きじゃないと理論的に批判して来たりするのなどは、占い的に見るとかえって理にかなっているんですねー。
会話や情報収集能力を発揮すると双子座、それを社交や美意識に活かして行くのが天秤座、知恵を活かして個性的な発現に還元していくのが水瓶座です。
水の星座 蟹、蠍、魚座
水=感情、情感。
感情と情感、情緒、主観、フィーリングから霊感などの、気持ちの動き、好き嫌いの感情を重視します。
自由自在に姿を変えて、浸透してゆく水に象徴されるエレメントで、情緒、感情を優先します。優しく同情的で、風象サインの反対で、狭くても深い関係を好みます。見えない物のうち受動的で女性的な物、受け入れる物、合わせる物や、合わせるために自己が変化する物の象徴が、水象サインです。
タロットカード「月」には移り気な女性の象徴として、変化する三つの顔の月が描かれていますが、水も温度に合わせて自身が水、氷、水蒸気へと変化します。
感覚的、直感的、感情、霊感、流動的、秘密性などという要素を持ちます。
ただ自己発現する火の直感に比べ、水の直感は自己の内なる声に耳を澄ますような感じ、理論の対極の意味の直感であり、具体性から来る地の感覚に比べて、水の感覚は心に根ざした物です。水に水滴が落ちれば、いっせいに波紋が全体に広がるように、豊かな反応力や感応力を持っていますが、一方でよどめばそれも全体に広がるように、他動的で、影響や同様も受けやすいサインです。
海には穏やかな日も大波が荒れ狂う時もあります。水は潤いを与える物、無くてはならない必要な物、大切な物である一方、大波となれば全てを飲み込み破壊する、激情の象徴でもあります。
四元素中、自らが最も変化する物、それによって印象や様子が変わる物が水象サインです。
感情豊かな同情心を発揮出来るのが蟹座、それを一つの対象に掘り下げて感情移入できるのが蠍座、反対に対象を広げて、より芸術や霊感の世界にも感応するのが魚座です。
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