12ハウス(天球十二室)


もうひとつ、西洋占星術では“ハウス”(宮、室)という概念があります。
黄道十二星座と同じように、黄道を十二のお部屋に分けて、それぞれに意味を割り振るんですね。
西洋占星術では、このハウス〜星座〜惑星と、角度(アスペクト)で占っていくのが基本になります。
まあハウス“システム”と言ってしまうと、実にさまざまな物があるのですが…

私が始めて本格的に占星術を学び始めた、ン十年前の某館の教本では、誰でもたちまち 
何が何だか、わかる物もわからなるような… 
把握さえすれば専門的にわかるような、詳細な解説が載っているのですが、
もれなく眉間に、シワがプレゼントされる
詳細すぎるので、すりっとふわっと、さくさくさくっと、私がはしょってお話しします♪


ホロスコープって大きな円に、何かいろいろな物が書いてありますよね?
その真ん中で、あなたがおぎゃーと生まれた♪ と思ってみて下さい。そのあなたから見た、太陽の一日の軌道〜一周360度の動きを、12個のお部屋にわけたのがハウスです。
ホロスコープは左が東ですから、真ん中に立って左側を向いていると思って下さい。
そこから太陽が昇ってきます。そしてその、東の地平線にあるのが第一室です。
第二室はその次に来るお部屋ですから、今はまだ地平線の下に隠れてもぐっています。
するとホロスコープは360度を十二等分しますので、ずんずん潜っていって、第三室と第四室の間辺りが、北中と言って黄道で天の一番下になります。
ホロスコープでの自分の真下、直下ですね。
その後五室、六室と来て、またホロスコープの右側(西側)、西の地平線から太陽の軌道は見えて来て、上にあがってゆき、九室と十室の間辺りが南中、天の一番高い位置(天頂)になります。

惑星が性格や意識、それぞれの発動原理、本質、キーワードで、星座=サインはそれらが発揮される、個人の“性格”“場所”“位置”や“出方”とお話ししました。
惑星×星座の組み合わせで、いわゆる性格と言うものを見ます。
こう言う原理(惑星)は、こんな感じ(星座)だ♪と言うわけですね。
だから太陽星座占いだと
「あなたの本質(太陽)は、こんな感じ、傾向、状態(星座)ですよ。」
となるわけです。

ハウスの意味自体は星座とよく似ています。
実際、第一ハウスから順に、十二星座に対応していくのですが、星座が内面部分を表しているのに対して、ハウスはより具体的な発動部分、外への表現手段や方法、目に見える部分を現すといわれています。
惑星×星座でその人の性格や、内面的な人となり、心情のような物を紐解いていっても、ではどう行動するのか?具体的な手段や方法、活動の場所はハウスの方で見て行きます。
同じ本質的に(太陽)考え込むよりは新しい事をまず始めて、やってみるのが好き(牡羊座)、な性格の人だったとしても、物質や五感、音楽、食べ物なんかに行く人と(第二室)、色々な趣味や勉強、人とのやり取り、おしゃべりなんかに行く人(第三室)が違うようにです。
「天球十二室」と言う名称とは反対に、実はこの十二室は天球にあった物を、ホロスコープと言う人生の図の地上に、落として来た場所なんですよね。

西洋占星術ではハウスを重視する方と、余りこだわらない方とに、わりと分かれます。
重視する方はもちろん、「それがわからなければ、具体的で詳細な現実部分が絞り込めない」…と言う考えでしょうし、余りこだわらない方は、「もちろんわかるに越した事は無いが、性格・心理傾向を見るだけなら、惑星×星座でもおおよそはわかるし、実際に時間までわかる人ばかりでもない。」と言う考えでしょう。
これは四柱推命などの、他の命占などでもそうですが、その方の実際の様子を伺っていると、ある程度逆算して、時間の見当がつく場合もあります。
ですから全然まったく時間聞かない占い師さんと言うのも、何人もいます。
ここだけを見られると「時間聞かない=同じ日に生まれた人を全部同じ扱いにする、大雑把でいい加減な占い師さん」と、思われてしまいそうですが、実はそうでも無いんです。
ご自分でホロスコープを出してみればわかりますが、時間が変わると、星全体の偏りがホロスコープでぐるっと変わりますから、一見ずいぶん変わっちゃったように思えますが、実際月以外の、惑星対星座や惑星間のアスペクトなんかは、ほとんど同じです。
惑星・星座・アスペクトに関してなら、まずまずわかります。

妙〜に十二星座と似ていますので、なんとなくごっちゃにしちゃいがちですが、反対に星座は内面・先天的部分、ハウスは具体的に出やすい、発動部分、外への出口…見たくおぼえると、後はほとんど十二星座と対応しているだけに、かえってわかりやすいと思います。


ではでは、十二星座と良く似ている、十二ハウスを超ど級簡単にご紹介します。


第一ハウス(ASC アセンダント)
本人  牡羊座
第一次群・東半球・北半球

第1ハウスは牡羊座が担当しています。
本人の運命 自我 人生 個性 気質・体質 可能性
個人や体、性格などを象徴します。
第二ハウス        
所有  牡牛座
第一次群・東半球・北半球

第2ハウスは牡牛座が担当しています。
経済 金銭 収入 損得 五感
財運、金運、特権、財貨、さらにそれらにまつわる感情などを象徴します。
第三ハウス        
知性  双子座
第一次群・東半球・北半球

第3ハウスは双子座が担当しています。
学習 知性・知的興味 通信・連絡 短距離 兄弟姉妹
対人と知性、情報のハウスで旅行や環境、適応なども象徴します。
第四ハウス(IC Imum coeli)
家庭  蟹座
第一次群・西半球・北半球

第4ハウスは蟹座が担当しています。
家庭 生活 不動産 住居 両親 晩年
などの他、基盤、終末、生地や母親など(人によっては父親)を象徴します。
第五ハウス        
自己発現  獅子座
第一次群・西半球・北半球

第5ハウスは獅子座が担当しています。
創作活動 趣味・娯楽 自己発現 ロマンス 子供
個人の表現、魂、恋愛、創造などから、投機や冒険を象徴します。
第六ハウス        
労働  乙女座
第一次群・西半球・北半球

第6ハウスは乙女座が担当しています。
仕事 就職・勤務 健康と病気 義務 自分のテリトリー、フィールドの確保 
世間や労働、衣食住からサービスなどを象徴します。
第七ハウス(DSC ディセンダント)
他者  天秤座 
第二次群・西半球・南半球

第7ハウスは天秤座が担当しています。
結婚 配偶者 取引 ライバル 対外関係
対人、から結婚、他者との関係、人事、密接な他人などを象徴します。
第八ハウス        
生と死  蠍座
第二次群・西半球・南半球

第8ハウスは蠍座が担当しています。
セックス 遺産 性欲 死と再生 
探求、共有と生と死、終末、遺産(他者からの財)、神秘などを象徴します。
第九ハウス        
哲学  射手座
第二次群・西半球・南半球

第9ハウスは射手座が担当しています。
精神活動 海外 学問 思想・宗教・哲学
抽象、個人、精神のハウスで、外国や深遠な興味などを象徴します。
第十ハウス(MC Medium coeli)
社会  山羊座

第二次群・東半球・南半球

第10ハウスは山羊座が担当しています。
社会生活 職業 地位 業績 社会使命 
世間、仕事、目標、キャリア、父親(人によっては母親)などを象徴します。
第十一ハウス        
友人  
水瓶座
第二次群・東半球・南半球

第11ハウスは水瓶座が担当しています。
友人 社交 団体 組織 理想・未来願望
対人、友好、集合のハウスで人間的関心、グループ、組織などを象徴します。
第十二ハウス        
秘密  魚座
第二次群・東半球・南半球

第12ハウスは魚座が担当しています。
隠れた物 秘密 障害 慈善 深層・潜在意識 
イメージ、トラブル、秘められた物から制限、自己欺瞞などまでを象徴します。
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