☆ 1-5、占いが当たったように思えるのは
コールドリーディングじゃないんですか? ☆


A、ハートランドなら…
基本的にはいいえ。
と、考えます。


「コールド・リーディング」というのは、
いわゆる、相手にはっきりとした、具体的な質問するのではなく、
普通にしている会話の中や、どうとでも取れるような会話を進めて
それに対して相手が返して来た、アクションの中から
情報を得てまた進めたり、表情、服装、様子、外見などの、
受動的、間接的な部分から、相手には直接知られないようにして、
情報を読み取るような技術です。


特に対面の占いなどでは、クライアントさんの様子、
表情、服装など、会話でやり取りする以外にも、
さまざまな情報で推理する事が出来るでしょうから、
一見「当たった?」と思った事でも、実はちょっと考えれば
「推理できてしまう事なのではないの?」
と言う疑問です。

ホームズやコロンボみたいな、ミステリーの探偵さんなら
よくあるシーンみたいな、ものですよね。


バーナム効果はある種、故意に騙す手法でしょうが、
こちらは似てはいますが、それを通して、
またさまざまな情報から、
実際に「読んでいく」技術ですね。


これまた、まったく無いというわけでも無いと思います。

コールドリーディングは、名前を知らなかったり、
体系的なやり方を学ばなくとも、ある程度はどんな職業でも、
無意識に使う物でもあります。

少なくとも
「占い」と言っておいて、
やってる事が全部コールドリーディングだっ


あるいはそれこそ占いではなく、
透視や霊視を掲げておいて、
種明かしが実は全部コールドリーディングだった

というのなら、これはちょっとマズイかもしれませんが、
逆に言えばそうでも無い限り、自然に使ってる分には
特に問題があるほどの事とも思えません。

また、ウエイトから言っても、
占い師さんは
普通は占いをやっているのですから、
その意味でも、そういう占い師さんは、
どうこう問題視するほどの事でもないのでは…?
とは思います。

占い師さんは、対面や電話でクライアントさんと接する時、
どういう状態、どういう方なのかを見るのに、
なんとなく
"気"のような物を感じます。
単に表情が暗いから深刻な悩み…とか言うような事ではなく、
そういう直接的に、理屈で推理できるような事じゃない事まで、
なんとなく感じる事があります。

このうちの何割かは、コールドリーディングに
相当する技術に、なるのかも知れません。
が、全部がそうなのか?と言えば、やはりそうでは無いでしょうし、
ましてや当然

本業の占い部分は、
コールドリーディングとはまったく違う物
です。


これまた逆に考えるのなら
「ではコールドリーディングだけ身につければ、
占い師さんが出来るのか?」


およそ無理でしょう…
一種、コールドリーディングだけで、そこまで出来るのなら
何も占い師さんとか名乗らなくても、
もっと別の職業があると思いますし…

バーナム効果のところでもお話しましたが、
故意に騙そうとする、悪徳商法的なコールドリーディングなら
アクションを起こす側が、主導権を握れているからこそ有効な物です。
霊感占いの大先生を演ずるなら、比較的有効かもしれませんが
でもそれだとクライアントさん側から
占いについての専門的、もしくはデジタルな部分での
お話、質問が来た時にはどうするんでしょう?



あるいは、占い師さんに

「コールドリーディングだけで、同じだけの事がわかるのか?」
「ちょっと何も占わないで、クライアントさんの事を見て下さい」

と言われれば、これはまったく成り立たないでしょう。


これはバーナム効果などでもありますが、
コールドリーディングの事について、触れてある物を読むと、

「あなたには悩みがあるでしょう」
「あなたの家の近くに車が見えます。」
「右手の方には水が感じられますね。」
「あなたは小さい頃、生き物を殺しましたね…。」


などと言う、誰にでも当てはまるような、会話を投げかけて
相手に「当たった」と、その気にさせたり、
その間に情報を読んでいく…というのを
さも占いの種明かしですと言わんばかりに
書いてあるような物もあるのですが、

時代物のドラマの、外占の八卦見さんじゃあるまいし、
いまどき占い師さんって、こんな会話のやり取りから
入る方ばっかりじゃ無いですよねえ?

仮に本当に見える方なら、
逆にコールドリーディングなどと、思われたくなんか無いでしょうから
そう言う余地がないぐらい、もっとズバリと言うでしょう。

いわゆる本当に予知や透視が出来る人、時、と言うのは
バーナム効果だ、コールドリーディングだと言っているのが
馬鹿馬鹿しくなるくらいズバズバ来る物です。



まあ、うちじゃ普通に「どうぞお話下さい」で、始まるんだけどなあ…



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