☆ 1-18、厄年って何? 
気にした方が良いの?
やっぱり何か、本当に
悪い事や災いが起こるの?
厄払いや御祓い、した方が良いの?
すれば悪い事は起きなくなりますか? ☆



A、ハートランドなら…
超・気にせんで良し!

と、考えます。



ま、こういうものって、言い切っちゃったらマズイのかも知れませんが、
ハートランドとしては、少なくとも「占い的には」
まずほぼ、気にする必要は無いと思います。


別に特に、厄年だからと言う理由で、
悪い事や災いが起こるわけでは、無いと思います。

逆に言えばいつもの年と同じように、
悪い事も良い事も起こる人が一番多い。と言う事です。
たまたま悪い事が起こる方も、中にはいらっしゃるでしょう。



厄年は「災難、災いが身に降りかかりやすい年」と言われ、
数え年で、男性の本厄が25歳、42歳、61歳
女性の本厄が19歳、33歳、37歳、61歳をいいます。
んで、さらに「本厄」の1つ前の年を「前厄」、一つ後の年を「後厄」といって、
さらにさらに、それ以外にもあります。


私が厄年を気にする必要が無いと思う理由は、
まずは単純に、この厄年の多さです。

一番多く数えるバージョン(?)ですと
1歳、4歳、7歳、10歳、13歳、16歳、19歳、22歳、25歳、28歳、
31歳、33歳、37歳、40歳、42歳、46歳、49歳、52歳、55歳、59歳、
61歳、64歳、67歳、70歳。


さらに

男性の24歳、26歳、41歳、43歳、60歳、62歳。
女性の18歳、20歳、32歳、34歳、36歳、38歳。



70歳までのうち、実に30年間は何らかの厄年と言う事になりますが、

こんなに多かったらはっきり言って、
気にしようが無いです。



年の空亡と月の空亡を足しても、せいぜい三割ですが、
厄年は四割を軽く越えています。
例えば年と月の殺界に厄年を加えたら、
何も無い時と言うのは二割を切ります。
(くれぐれも、全体で二割弱が吉運の時…ではありません。
何らかの凶運の時が人生の八割強、
普通の時と吉運を足して、二割弱です。)


賭けてもいいですが、
こんなに気にしていたら、
気にする事によって、避けられる災難よりも、
気にし過ぎの神経衰弱や、注意力散漫から被る災難や、
悪くなる体調の方が、ずっと顕著に現われると思います。



占いに限らず、この手の注意や警告と言うのは、普通
「期間や対象を限定するからこそ」
意味があります。

例えばですが
「今年いっぱいは飛行機に乗る時には注意して下さい。
特に南と南西、遠距離は要注意です。」
とか

「今月は恋愛運が良くないので、
口論になりそうなら、こちらは自重して下さいね。」
とか

「仕事の人間関係から来る、ストレスには注意して下さい。
今週いっぱいは、なるべく一人の時間を持って…」

とか

こんな感じだと思うんです。
期間が長ければ意味が限定されたり、
意味が広範囲なら期間が限定されたり、
そうでなければ、リカバリー方法がセットだったり…


占いでもカウンセリングでも、プロの方ほど指示と言う物は、
具体的で限定されてくる物だと思うんです。

HPや一般書、講演会などでは、万人対象の当たり障り無い一般論でも、
一対一でクライアントさんと向き合う時には、当然
一般論よりもずっと踏み込んだ、アドバイスになります。


「注意して下さい」「気をつけて下さい」
そりゃあ、こういう言い方をされたら、
注意しないよりは、した方がいいでしょう。
気をつけたほうがいいでしょう。

でもそれって一体、いつからいつまで、どこをでしょう?

「気をつけて!」のアドバイスって、
「気をつけるべき部分、時」と「気を抜いて良い部分、時」とを
わけるからこそ、意味があるのであって

全てを無限に、注意し続ける人生、などという物は、
とても常人には、おくれません。


カウンセリングだって、成功法則だって同じです。

「元気を出してください。」
「気楽に、気にしないで下さい。」
「楽しくしていて下さい。」
「失敗を気にせず、がんばりましょう!」
「イメージをよくすれば、お金だって入って来ます。」


そんな事はほとんどの方は、言われなくてもわかっています。

わかっていても、中々お一人では結果が伴わないからこそ、
時間やお金や労力を費やしてでも、
カウンセラーさんや心理療法家、
コンサルタントの方などをたずねて
「そこから先の具体的な方法、手段、プログラム」
を、求められるわけでしょう。

「厄年です。君、運気悪いよ!気をつけて。」

「え?いつまで?どんな事に?」

「だから事故とか病気とか、仕事、恋愛とかにさあ?全部だよ。
えーと今年と来年と、再来年と…向こう三年、ずっとね。」



こんなもん、どう役に立てるんですか?

言われなくたって普通気をつけますが、言われたからって、
気をつける…で、解決できる物でもないでしょう?

「うわあ、そうだったか!あらかじめ、教えてもらっといて助かった♪
よっしゃあああ、これでもう大丈夫だ♪」

なんて普通思えるでしょうか?

女性の三十代なんて、半分以上厄年です。
これで結婚しちゃいけないとか、出産しちゃいけないとかなったら
ものすごく人生、選択肢が限られちゃいます。

でも実際問題、この年に結婚しなかったら三年待ち…なんて
オリンピックの選考じゃあるまいし、
とてもそこまで厄年を基準にすえては、人生設計は出来ないでしょう

どう考えても、私ならマイナスの影響の方が大きいと思います。



厄年は平安時代頃には、すでに存在していたと言う記録があり、
はっきりとした由来のようなものはわかっていないのですが、
当時は「役年」といって一定の年齢になると重要な役、
お寺や神社の役をした事が起源だったようです。


まったくの迷信だという声もあれば、
悪い事や体調の変化を起こしやすい時だという声もあります。
離婚が多いなどと言う統計もあるそうですが、むしろ統計上は
特には差異は無し、と見る方のほうが多いようです。


厄除けをお仕事にしている神社などでは、当然否定はしないでしょうが、
ほとんど特定の占術とも、これと言って結びつかない厄年に関しては、
それ以外の一般的な占い師さんでも、
重視される方と言うのは、むしろ少数派だと思います。


総括すれば、
基本的には迷信…
と言う評価が、もっとも一般的でしょう。



占い的な意味で、根拠につながりそうな物があるとすれば、
生まれ年の九星、つまり先天八卦的な部分でしょう。

厄年は九星本命星が、中宮(一、中央五黄)、艮宮(四、東北鬼門)、
坤宮(七、西南裏鬼門)、に巡る、土星の時のパターンになっています。
また女性の大厄三十三歳、男性の大厄四十二歳は、
こちらは共に、土を欠くの字の北の坎宮で、
雨、水、冬、病気などの、どちらかといえば
なんとなく嫌な意味になって来ます。


ただ九星、八卦の象意と言う事なら、
もうちょっと意味は絞れてくるはずだと思いますし、
そんなに単純にそれだけで悪い意味と決められて、
またそのまんま発動すると言うものでも、無いと思います。

いつも言っているように、いくつもある要素の中の一つ…それも、
普通ならむしろ、それほど心配するほどでもない、程度の要素でしょう。

これだけで、厄年=何もかも悪いは、ちょっと極端な直訳過ぎると思います。
まさか、生まれたばかりの赤ちゃんに
「厄年だあ…今年は悪いぞ。」も、無いでしょうし、
受験勉強中や受験の年、就職の年には、
大体みんなそろって仲良く厄年です。


一方こう言う原理ではなく、極めて現実的な理由、
医学的、健康的な意味で無理をしやすく、
体に変化や不調が起きやすい時期。
社会的にも環境が変化したり、責任が上がったりで、
ストレスがたまりやすい時期、と言う事も、言われています。


男性の二十四才前後と言うのは就職しているかどうか、
新しい職場でがんばり始めたかどうか、と言う時でしょうし、
四十二歳前後と言うのは、そろそろ重要な役職に着いたりして、
責任が上がったり、過労になりがちな時でしょう。

マンションなどの購入年齢で多いのも、
四十才から四十一才と言うお話しもあります。
これは購入の必要性が高まる×購入しようと思って出来る
財力、立場などの関係上でしょう。

一方の女性の三十三歳も、
一昔前ならお子さんが何人か生まれて、
一家の主婦として家事に育児にと、
ちょうど責任が重くなってくる頃なのでしょう。

これに「四十二歳は死に」とか「三十三歳は散々、産重産」のような
語呂合わせのような物もあったのでしょう。


こう言う現実的な部分は、大いに考慮されて良いと思います。

平均的な人生パターンでいくと、
大体こう言うサイクルで、無理が溜まりやすい時が来そうかな?
と言う意味で参考に出来る、経験則のような物ですよね。

ただ、それなら

「ちょうど無理を長続きさせてしまうような時期が、
振り返ってみたら、結果的に厄年のあたりだった…」

わけであって
「厄年だから悪い事が起こる」
と言うわけでは無い事になります。

逆です。


厄年自体に、戦々恐々としていても、別に意味は無いですし、
ミもフタもない言い方をすれば、これについては
厄除けと言うのも、あまり意味は無い事になります。


現実的な社会上や健康上の意味で、より大事をとった方がいい、
自愛した方がいいサイクルの時、と言うのならば、
別に厄祓いや厄除けグッズその物は、特に意味は無いでしょう。


数千円の厄除け、厄祓いをしたから、
「さあこれで一年間大丈夫なはず♪」
と、つい無理をして体調を崩したのでは、
全っ然意味が無い事になります。


結局、
占い的には、ほぼ心配する必要は無く
男女の本厄あたりの年で、
現実的には思い当たる方は
無理をされたり、体調を崩されないように、より
ご自愛されて下さいね。

どうしても心配な方は神社などでの
厄除け、厄祓いの祈願やグッズ購入などをどうぞ♪

悪いイメージ、暗示を持っていれば、やはり現実にも影響が出る物です。
厄除け、厄祓い一つで安心できるのなら、
それはそれで安いものでしょう。

このくらいで良いと思います♪





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