踊る魚
山中の細い道を歩いていると、目の前の地面から何匹もの魚が飛び出して、躍り始めます。
実はこれは要注意の象意です。
踊る魚とは、今歩いている地面と思っていた場所が、
実は水面なのではなかっただろうか?と言うところから来ています。

地面を泳げる奇妙な魚に出くわしたのか、そうでなければ、道を歩いていたと思っていた、
こちらの方が、水の上を歩いてしまっていたのか、どっちかという事になります。

しかも山中の細い道だったはずなのに…です。
何か普通じゃない事が起きている、起こっている、近く起こりそうだ、
それが障害やトラブルなら、その事に対して心を落ち着けて、
過ぎ去るのを待ってください、が、踊る魚です。


当たり前と思っていたルールや秩序が、意外な所からひっくり返ってしまったり、
どこか無理をしていた、隠れた部分が限界に来て、
リバウンドが起こるようなイメージです。

念のため、足元だけは確認してください。

ただ踊る魚の時は、こちらは躍らされないように、心を平静にして、
保身でじっとしているのが基本姿勢と見ます。
小さなところでは見込み違いや困難、苦労、場合によってはトラブル、
事故、災難や災害の暗示などにもなりますが、およそ事を構えて、
戦いあうようなイメージではありません。


その時、何かが起きてしまった、巻き込まれてしまったようなら、
その間は衰運と見ますが、上手くやり過ごす事だけ出来れば、状況は好転します。
また、新規の事などは出来るだけ様子を見て、一考してからにしてみて下さい。
物事の急速な展開、終焉などの暗示ですが、必ずしも悪い意味だけではありませんし、
踊る魚の時はどちらかと言うと、その事そのものに対しては、
本人がどう立ち向かおうと、やり過ごそうと、ある程度変わりきり、
崩れきれば落ち着くもの…と言うような類、と見ます。

かえって巻き込まれたり、中途半端に手を出して損な役回りになるよりも、
今は思い当たる事があったら、自分の足元だけ確認して、
心静かに上手にやり過ごして、力は蓄えて置いてください。