西の塔


街の西にある摩天楼のような巨大な塔に夕日が落ちて行きます。

なんとなく不安な状態、隠れた危機と、
そのための認識、決断に気がつきましょう、の暗示が西の塔です。
ただ、すでに巨大な塔が出来上がっているのですから、
必ずしも悪いという事が前提ではありません。
また、どうにもならないような事について、
それがまだまだ続くと言うような意味とは、ちょっと違います。
見かけの上では大きく形を成せている、物質、権力、組織、力などが、
あるがゆえに、行使に行き過ぎがあるのではないだろうか?
それによる陰りやほころびの兆しが、
見えないところでは、発生しているのではないだろうか?
と、言うある種、自戒の象徴です。
陰りが忍び寄っているのは、巨大な塔の中で義務や仕事に終われて、
いつの間にかやり過ぎたり、機械的に従事している、人々の心の中でしょうか?


それとも、そんな人々が気がつかないうちに、
塔そのものに決壊のほころびが現われているのでしょうか?
もし西の塔が自分自身の側なら、これまでは勢いで通して通せていたような事、
力押しで行けば、結果的には押し切れるような事でも、
今まだ上手くいけているからこそ、もう一度見直しをされて、
改められるべき点があれば、切り替えたり
決断されるという心がけを、大切にされてみて下さい。

判断を誤れば怖い時とも取れますが、
毅然と決断、対応できれば、つまづく前にあらかじめ回避できて
何事も無く乗り切れる、という意味になりますから…